ロンドン為替見通し=11月PMI速報値やECB高官発言を見極める展開か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注視しつつ、11月の独仏欧の製造業・サービス業PMI速報値やECB高官の発言を見極めることになる。
ユーロ圏がリセッション(景気後退)に陥りつつあるとの警戒感が高まる中、11月の独仏欧の製造業・サービス業PMI速報値の予想を大幅に下回るネガティブサプライズに要警戒か。
ハント英財務相は、17日に議会下院に対して秋季経済計画を発表した際に、「英国はすでにリセッション(景気後退)に入っている」と述べていた。11月英製造業・サービス部門PMI速報値は、それぞれ45.8、48.0と予想されており、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
本日講演予定のデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は、ユーロ圏のリセッション(景気後退)への警戒感を示しており、デコス・スペイン中銀総裁は利上げ継続を主張しており、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、過度な利上げによる景気悪化への警戒感を示していた。12月15日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、本日もこれまで通りの主張を繰り返すことが予想される。
タカ派のECB高官の主張は、10月のユーロ圏のインフレ率が前年比+10.7%まで上昇していることで、ECBはインフレとの闘いを拙速に放棄してはならず、金融政策の正常化路線を続けるほかに選択肢がない、というものである。
一方、ハト派は、ユーロ圏経済は恐らくリセッション(景気後退)に陥っており、インフレはピークに近い可能性がある、との見立てから、利上げペースを鈍化させるべき、と主張している。
12月15日のECB理事会に向けて、ハト派とタカ派の主張を見極めていくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0438ドル(11月16日の高値)
・ユーロ円:146.75円(11月10日の高値)
・ポンドドル:1.1958ドル(11月17日の高値)
・ポンド円: 169.09円(11月7日の高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0223ドル(11月21日の安値)
・ユーロ円:144.14円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.1819ドル(11月22日の安値)
・ポンド円: 166.11円(11月21日の安値)
(山下)
ユーロ圏がリセッション(景気後退)に陥りつつあるとの警戒感が高まる中、11月の独仏欧の製造業・サービス業PMI速報値の予想を大幅に下回るネガティブサプライズに要警戒か。
ハント英財務相は、17日に議会下院に対して秋季経済計画を発表した際に、「英国はすでにリセッション(景気後退)に入っている」と述べていた。11月英製造業・サービス部門PMI速報値は、それぞれ45.8、48.0と予想されており、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。
本日講演予定のデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は、ユーロ圏のリセッション(景気後退)への警戒感を示しており、デコス・スペイン中銀総裁は利上げ継続を主張しており、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、過度な利上げによる景気悪化への警戒感を示していた。12月15日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、本日もこれまで通りの主張を繰り返すことが予想される。
タカ派のECB高官の主張は、10月のユーロ圏のインフレ率が前年比+10.7%まで上昇していることで、ECBはインフレとの闘いを拙速に放棄してはならず、金融政策の正常化路線を続けるほかに選択肢がない、というものである。
一方、ハト派は、ユーロ圏経済は恐らくリセッション(景気後退)に陥っており、インフレはピークに近い可能性がある、との見立てから、利上げペースを鈍化させるべき、と主張している。
12月15日のECB理事会に向けて、ハト派とタカ派の主張を見極めていくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0438ドル(11月16日の高値)
・ユーロ円:146.75円(11月10日の高値)
・ポンドドル:1.1958ドル(11月17日の高値)
・ポンド円: 169.09円(11月7日の高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0223ドル(11月21日の安値)
・ユーロ円:144.14円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.1819ドル(11月22日の安値)
・ポンド円: 166.11円(11月21日の安値)
(山下)