ロンドン為替見通し=ユーロドル、10月独PPIやECB高官発言を見極める展開か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、10月独生産者物価指数(PPI)を見極めた後は、ウクライナ情勢に関するヘッドラインに注視しつつ、ホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演を見極めることになる。
10月PPIは前月比+0.6%と予想されており、9月の前月比+2.3%からの伸び率の鈍化が見込まれている。予想通りに低下していた場合、12月15日の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利上げ幅が0.50%程度に留まる可能性が高まることになる。
タカ派のホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演では、従来通りの主張である中立金利を上回る利上げへの言及、すなわち、12月ECB理事会での追加利上げ幅が0.75%と発言することが予想される。しかし、ホルツマン総裁は、先日、リセッションを招きかねない過度に強い動きには注意が必要と、景気への配慮にも言及していることで、どちらのバイアスが強いのか要注目か。
タカ派のECB高官の主張は、10月のユーロ圏のインフレ率が前年比+10.7%まで上昇していることで、ECBはインフレとの闘いを拙速に放棄してはならず、金融政策の正常化路線を続けるほかに選択肢がない、というものである。
ウクライナ情勢に関しては、ポーランドに着弾したロシア製の地対空ミサイルシステムS300に関する続報やウクライナ南東部のザポリージャ原発付近での大規模な爆発に関する続報に警戒していくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0479ドル(11月15日の高値)
・ユーロ円:145.49円(日足一目均衡表・基準線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0208ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.35円(11月15日の安値)
(山下)
10月PPIは前月比+0.6%と予想されており、9月の前月比+2.3%からの伸び率の鈍化が見込まれている。予想通りに低下していた場合、12月15日の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利上げ幅が0.50%程度に留まる可能性が高まることになる。
タカ派のホルツマン・オーストリア中銀総裁の講演では、従来通りの主張である中立金利を上回る利上げへの言及、すなわち、12月ECB理事会での追加利上げ幅が0.75%と発言することが予想される。しかし、ホルツマン総裁は、先日、リセッションを招きかねない過度に強い動きには注意が必要と、景気への配慮にも言及していることで、どちらのバイアスが強いのか要注目か。
タカ派のECB高官の主張は、10月のユーロ圏のインフレ率が前年比+10.7%まで上昇していることで、ECBはインフレとの闘いを拙速に放棄してはならず、金融政策の正常化路線を続けるほかに選択肢がない、というものである。
ウクライナ情勢に関しては、ポーランドに着弾したロシア製の地対空ミサイルシステムS300に関する続報やウクライナ南東部のザポリージャ原発付近での大規模な爆発に関する続報に警戒していくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 1.0479ドル(11月15日の高値)
・ユーロ円:145.49円(日足一目均衡表・基準線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0208ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.35円(11月15日の安値)
(山下)