株式明日の戦略-来週は経済指標を確認しながら良好な地合いが続くか
25日の日経平均は4日ぶり反落。終値は100円安の28283円。東証プライムの売買代金は概算で2兆3700億円。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1019/値下がり728と、日経平均は3桁の下落となったがプライムでは値上がりが値下がりを上回った。主力どころは動意自体が乏しいものが多かったが、レーザーテック、三菱UFJ、トヨタなどが上昇。規制料金の引き上げを申請した東北電力が連日で大幅高となっており、東電HD、北陸電力、中国電力など電力株全般に買いが広がった。ワールドカップの日本勝利の余韻が冷めやらぬ中、ハブやサイバーエージェントも連日の大幅高。観光庁が年明け以降も旅行支援を実施するとの報道を材料に、HISやオープンドアなど旅行関連に資金が向かった。
一方、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、任天堂などが軟調。証券会社の目標株価引き下げを受けてキーエンスが売られており、値がさ株の一角が弱かった。アドバンテスト、太陽誘電、日本電産など、ハイテク関連には下落銘柄が多かった。東邦チタニウムが大幅安。決算説明会資料を公表した大阪チタニウムが下げており、連想売りに押されたもよう。直近で人気化したマイクロ波化学が11%安。新作ゲームのサービス開始が遅れる見込みとなったenishが急落した。
きょうグロースに新規上場したtripla(トリプラ)は、公開価格比2倍の初値をつけたが、終値は初値を下回った。
日経平均は4日ぶりに反落。ただ、場中の値動きは落ちついており、後場に入っても売り急ぐような動きは見られなかった。先週は節目の28000円近辺でしばらく揉んだが、今週の週末値は28283円で、10月以降の下値切り上げトレンドがまだ続いていることが、強く印象づけられた。今週、TOPIXが8月の高値を上回っており、日経平均もこれにキャッチアップする展開が期待される。日経平均の8月の高値は29222.77円(8/17)で、現状からは約1000円上に位置している。そして、その前に9月の戻り高値28659.76円(9/13)が控えている。日経平均がTOPIXにキャッチアップできないようだと、先々ではTOPIXが日経平均に影響されて上値が重くなる可能性もある。日経平均は来週のうちに9月の高値は超えておきたいところだ。
【来週の見通し】
堅調か。月末月初で日米とも経済指標の発表が多く、週末には米11月雇用統計が発表される。これまでであれば、米雇用統計はインフレ高進への警戒を強めかねない材料であった。しかし、足元では米国の利上げペースは減速するとの見方が大勢となっている。そのため、今回は雇用統計に対する警戒はさほど高まらないだろう。むしろ、重要指標を前にしては、売り方の買い戻しの方が急がれるとみている。米国では経済指標以外に、ブラックフライデー商戦に関するニュースも多く出てくると見込まれる。各材料を一つ一つ消化しながら、全体としてはネガティブな材料には耐性を示し、ポジティブな材料には強く反応することで、水準を切り上げる展開を予想する。
【今週を振り返る】
堅調となった。日経平均は休場前の22日に円安を好感した買いが入り、終値で28000円を上回った。休場の間には、米国の要人発言やFOMC議事録の内容などから、米国の利上げペースが減速するとの期待が一段と高まった。これを受けて米国の長期金利は低下し、米国株は上昇。円安は一服したものの、休場明けの24日には大幅高となり、28500円台に乗せる場面もあった。物色は日替わりとなったが、商社株、自動車株、銀行株のほかワールドカップで日本が金星を挙げたことで動意づく銘柄もあり、楽観ムードの強い週となった。日経平均は週間では約383円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
【来週の予定】
国内では、10月失業率、10月有効求人倍率、2年国債入札(11/29)、10月鉱工業生産、10月住宅着工統計(11/30)、7-9月期法人企業統計、11月新車販売台数、11月軽自動車新車販売台数、10年国債入札(12/1)、11月マネタリーベース(12/2)などがある。
海外の経済指標の発表やイベントでは、米サイバーマンデー(11/28)、米9月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米11月消費者信頼感指数(11/29)、中国11月製造業PMI、米11月ADP全米雇用リポート、米7-9月期GDP改定値、ベージュブック(11/30)、中国11月財新製造業PMI、米10月個人消費支出・個人所得、米11月ISM製造業景気指数(12/1)、米11月雇用統計(12/2)などがある。
米企業決算では、セールスフォース・ドットコム(11/30)、ダラー・ゼネラル(12/1)が発表を予定している。
一方、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、任天堂などが軟調。証券会社の目標株価引き下げを受けてキーエンスが売られており、値がさ株の一角が弱かった。アドバンテスト、太陽誘電、日本電産など、ハイテク関連には下落銘柄が多かった。東邦チタニウムが大幅安。決算説明会資料を公表した大阪チタニウムが下げており、連想売りに押されたもよう。直近で人気化したマイクロ波化学が11%安。新作ゲームのサービス開始が遅れる見込みとなったenishが急落した。
きょうグロースに新規上場したtripla(トリプラ)は、公開価格比2倍の初値をつけたが、終値は初値を下回った。
日経平均は4日ぶりに反落。ただ、場中の値動きは落ちついており、後場に入っても売り急ぐような動きは見られなかった。先週は節目の28000円近辺でしばらく揉んだが、今週の週末値は28283円で、10月以降の下値切り上げトレンドがまだ続いていることが、強く印象づけられた。今週、TOPIXが8月の高値を上回っており、日経平均もこれにキャッチアップする展開が期待される。日経平均の8月の高値は29222.77円(8/17)で、現状からは約1000円上に位置している。そして、その前に9月の戻り高値28659.76円(9/13)が控えている。日経平均がTOPIXにキャッチアップできないようだと、先々ではTOPIXが日経平均に影響されて上値が重くなる可能性もある。日経平均は来週のうちに9月の高値は超えておきたいところだ。
【来週の見通し】
堅調か。月末月初で日米とも経済指標の発表が多く、週末には米11月雇用統計が発表される。これまでであれば、米雇用統計はインフレ高進への警戒を強めかねない材料であった。しかし、足元では米国の利上げペースは減速するとの見方が大勢となっている。そのため、今回は雇用統計に対する警戒はさほど高まらないだろう。むしろ、重要指標を前にしては、売り方の買い戻しの方が急がれるとみている。米国では経済指標以外に、ブラックフライデー商戦に関するニュースも多く出てくると見込まれる。各材料を一つ一つ消化しながら、全体としてはネガティブな材料には耐性を示し、ポジティブな材料には強く反応することで、水準を切り上げる展開を予想する。
【今週を振り返る】
堅調となった。日経平均は休場前の22日に円安を好感した買いが入り、終値で28000円を上回った。休場の間には、米国の要人発言やFOMC議事録の内容などから、米国の利上げペースが減速するとの期待が一段と高まった。これを受けて米国の長期金利は低下し、米国株は上昇。円安は一服したものの、休場明けの24日には大幅高となり、28500円台に乗せる場面もあった。物色は日替わりとなったが、商社株、自動車株、銀行株のほかワールドカップで日本が金星を挙げたことで動意づく銘柄もあり、楽観ムードの強い週となった。日経平均は週間では約383円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
【来週の予定】
国内では、10月失業率、10月有効求人倍率、2年国債入札(11/29)、10月鉱工業生産、10月住宅着工統計(11/30)、7-9月期法人企業統計、11月新車販売台数、11月軽自動車新車販売台数、10年国債入札(12/1)、11月マネタリーベース(12/2)などがある。
海外の経済指標の発表やイベントでは、米サイバーマンデー(11/28)、米9月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米11月消費者信頼感指数(11/29)、中国11月製造業PMI、米11月ADP全米雇用リポート、米7-9月期GDP改定値、ベージュブック(11/30)、中国11月財新製造業PMI、米10月個人消費支出・個人所得、米11月ISM製造業景気指数(12/1)、米11月雇用統計(12/2)などがある。
米企業決算では、セールスフォース・ドットコム(11/30)、ダラー・ゼネラル(12/1)が発表を予定している。