今日の株式見通し=小動きか 米国株は雇用統計で売られるも持ち直す

 東京市場は小動きか。先週末の米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は34ドル高の34429ドルで取引を終えた。3指数とも序盤に大きく売られた後は持ち直す展開。11月雇用統計が強い内容となったことで、ダウ平均は300ドル超下げる場面もあった。しかし、寄り付き直後に安値をつけ、終盤にはプラス圏に浮上した。非農業部門雇用者数は26.3万人増と市場予想の20.0万人増を上回り、失業率は3.7%と前月から横ばいとなった。ドル円は足元134円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて50円安の27710円、ドル建てが55円安の27705円で取引を終えた。

 雇用統計を受けた米国株の初動反応が強い売りであったため、楽観的にはなりづらい。一方、下げたS&P500やナスダックも横ばい程度まで戻しており、悲観にも傾きづらい。日本株は強弱感が交錯して、動意が限られるだろう。テクニカル的には先週、週末値(27777円)で25日線(27844円、2日時点、以下同じ)を割り込んだが、下には75日線(27650円)が控えている。75日線近辺では押し目買いが入り、25日線近辺では上値が重くなると予想する。日経平均の予想レンジは27600円-27900円

(小針)
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