欧州マーケットダイジェスト・5日 株まちまち・ドル高・円安

(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.62円(5日15時時点比△2.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.39円(△1.00円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0495ドル(▲0.0088ドル)
FTSE100種総合株価指数:7567.54(前営業日比△11.31)
ドイツ株式指数(DAX):14447.61(▲81.78)
10年物英国債利回り:3.104%(▲0.050%)
10年物独国債利回り:1.880%(△0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月仏サービス部門PMI改定値      49.3       49.4
11月独サービス部門PMI改定値      46.1       46.4
11月ユーロ圏サービス部門PMI改定値   48.5       48.6
11月英サービス部門PMI改定値      48.8       48.8
10月ユーロ圏小売売上高
前月比                ▲1.8%     0.8%・改
前年比                ▲2.7%     0.0%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。マクルーフ・アイルランド中銀総裁が「インフレが抑制されていると確信できる段階に達していない」「来年はさらなる利上げが予想される」「12月は0.50%の利上げ確率が高い」などと述べ、タカ派的な見解を示すとユーロ買い・ドル売りが先行。22時前に一時1.0595ドルと6月28日以来の高値を付けた。
 ただ、NYの取引時間帯に入ると一転下落した。米10年債利回りが3.61%台まで上昇したことを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが出たほか、11月米ISM非製造業指数が56.5と予想の53.5を上回ったことが伝わると全般ドル買いが活発化。2時前に一時1.0491ドルと日通し安値を更新した。

・ドル円は堅調。しばらくは135円台前半でのもみ合いが続いていたが、予想を上回る米ISM非製造業指数をきっかけに全般ドル買いが優勢になると136.70円まで上値を伸ばした。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出た。

・ユーロ円はじり高。ユーロドルの失速に伴う売りが出た半面、ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て一時143.62円と本日高値を付けた。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反発。中国で厳格な新型コロナウイルスの感染対策「ゼロコロナ」政策を緩和する動きが広がっていることを好感する買いが入った。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。中国で「ゼロコロナ」政策を緩和する動きが広がっていることを好感し買いが入ったものの、欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続によるユーロ圏の景気不安が相場の重しとなり反落した。個別ではバイエル(3.19%安)やザランド(2.25%安)、ドイツ証券取引所(2.24%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。ECBの利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。

(中村)
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