欧州マーケットダイジェスト・30日 株高・金利上昇・ドル底堅い
(30日終値:1日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.38円(30日15時時点比△0.91円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.76円(△0.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0314ドル(▲0.0035ドル)
FTSE100種総合株価指数:7573.05(前営業日比△61.05)
ドイツ株式指数(DAX):14397.04(△41.59)
10年物英国債利回り:3.161%(△0.061%)
10年物独国債利回り:1.930%(△0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.4% 1.0%
前年比 6.2% 6.2%
10月仏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.1% 1.0%
10月仏消費支出(前月比) ▲2.8% 1.3%・改
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
前期比 0.2% 0.2%
11月スイスKOF景気先行指数 89.5 90.9
11月独雇用統計
失業率 5.6% 5.5%
失業者数変化 1.70万人 0.90万人・改
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 10.0% 10.6%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.0% 5.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。欧州連合(EU)統計局が発表した11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年同月比10.0%と前月から縮小し、予想の10.4%を下回った。伸び率が鈍化するのは昨年6月以来1年5カ月ぶり。ただ、前日にはドイツとスペインのCPI伸び率が前月から鈍化したことが伝わり、市場では「ユーロ圏のインフレ率がピークに近い」との観測が広がっていたため、ユーロ売りでの反応は限定的だった。
NY市場に入ると、11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が12.7万人増と予想の20.0万人増を下回ったことが伝わり、全般ドル売りが先行。23時30分過ぎには一時1.0400ドルと日通し高値を更新した。
ただ、7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率2.9%と予想の2.7%を上回り、個人消費やコアPCEも予想より強い数字となったことが分かると、米10年債利回りが3.79%台まで上昇。市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、一時1.0290ドルの本日安値まで一転下落した。
・ドル円は底堅い動き。低調なADP全米雇用報告をきっかけに円買い・ドル売りが入る場面もあったが、下値は限定的だった。予想を上回る7-9月期米GDP改定値や米長期金利の上昇がドル買いを促した。前日の高値139.35円を上抜けて一時139.89円まで上値を伸ばした。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも相場を押し上げた。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控える中、市場では「パウエル氏がタカ派的な姿勢を打ち出す」との観測もあり、ドル買いを誘った面もあった。
・ユーロ円は上値が重い。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると24時過ぎに一時144.85円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると143.58円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続伸し、6月8日以来の高値で取引を終えた。中国当局が新型コロナウイルスの感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を緩和するとの期待感から、中国株相場が上昇。英株にも買いが波及した。コモディティ価格の上昇を背景に、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。中国の厳しい新型コロナウイルス規制が修正されるとの期待から本日の中国株相場が上昇。投資家心理の改善につながり、独株にも買いが波及した。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(3.01%高)やフメルセデス・ベンツ(2.97%高)、ドイツ証券取引所(1.97%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.38円(30日15時時点比△0.91円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.76円(△0.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0314ドル(▲0.0035ドル)
FTSE100種総合株価指数:7573.05(前営業日比△61.05)
ドイツ株式指数(DAX):14397.04(△41.59)
10年物英国債利回り:3.161%(△0.061%)
10年物独国債利回り:1.930%(△0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
前月比 0.4% 1.0%
前年比 6.2% 6.2%
10月仏卸売物価指数(PPI)
前月比 ▲0.1% 1.0%
10月仏消費支出(前月比) ▲2.8% 1.3%・改
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
前期比 0.2% 0.2%
11月スイスKOF景気先行指数 89.5 90.9
11月独雇用統計
失業率 5.6% 5.5%
失業者数変化 1.70万人 0.90万人・改
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 10.0% 10.6%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.0% 5.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。欧州連合(EU)統計局が発表した11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年同月比10.0%と前月から縮小し、予想の10.4%を下回った。伸び率が鈍化するのは昨年6月以来1年5カ月ぶり。ただ、前日にはドイツとスペインのCPI伸び率が前月から鈍化したことが伝わり、市場では「ユーロ圏のインフレ率がピークに近い」との観測が広がっていたため、ユーロ売りでの反応は限定的だった。
NY市場に入ると、11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が12.7万人増と予想の20.0万人増を下回ったことが伝わり、全般ドル売りが先行。23時30分過ぎには一時1.0400ドルと日通し高値を更新した。
ただ、7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率2.9%と予想の2.7%を上回り、個人消費やコアPCEも予想より強い数字となったことが分かると、米10年債利回りが3.79%台まで上昇。市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、一時1.0290ドルの本日安値まで一転下落した。
・ドル円は底堅い動き。低調なADP全米雇用報告をきっかけに円買い・ドル売りが入る場面もあったが、下値は限定的だった。予想を上回る7-9月期米GDP改定値や米長期金利の上昇がドル買いを促した。前日の高値139.35円を上抜けて一時139.89円まで上値を伸ばした。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも相場を押し上げた。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控える中、市場では「パウエル氏がタカ派的な姿勢を打ち出す」との観測もあり、ドル買いを誘った面もあった。
・ユーロ円は上値が重い。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると24時過ぎに一時144.85円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると143.58円付近まで押し戻された。
・ロンドン株式相場は続伸し、6月8日以来の高値で取引を終えた。中国当局が新型コロナウイルスの感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を緩和するとの期待感から、中国株相場が上昇。英株にも買いが波及した。コモディティ価格の上昇を背景に、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。中国の厳しい新型コロナウイルス規制が修正されるとの期待から本日の中国株相場が上昇。投資家心理の改善につながり、独株にも買いが波及した。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(3.01%高)やフメルセデス・ベンツ(2.97%高)、ドイツ証券取引所(1.97%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。
(中村)