欧州マーケットダイジェスト・25日 株高・金利上昇・円安

(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.14円(25日15時時点比△0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.79円(△0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0405ドル(▲0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:7486.67(前営業日比△20.07)
ドイツ株式指数(DAX):14541.38(△1.82)
10年物英国債利回り:3.122%(△0.084%)
10年物独国債利回り:1.974%(△0.124%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月独消費者信頼感指数(Gfk調査)  ▲40.2      ▲41.9
7-9月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
前期比                 0.4%       0.3%
前年同期比               1.3%       1.2%
7-9月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
前年同期比               1.2%       1.1%
11月仏消費者信頼感指数         83       82・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。米10年債利回りの上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。週末を控える中、足もとで進んでいた円高に対するポジション調整目的の買いも入り、一時139.60円まで値を上げた。ただ、前日の高値139.64円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

・ユーロドルは下値が堅かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行。前日の安値1.0382ドルを下抜けて、一時1.0355ドルまで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.0411ドル付近まで持ち直した。
 本日は米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となったため、取引参加者が少なく市場流動性が低下。相場は方向感が出なかった。

・ユーロ円はもみ合い。20時前に一時145.15円と日通し高値を付けたものの、22時30分前には144.41円付近まで下押しした。もっとも、1時過ぎには144.93円付近まで下げ渋った。本日は感謝祭翌日のブラックフライデーとあって連休入りしている市場参加者が多く、海外勢の動意は限られた。

・ロンドン株式相場は4日続伸。天然ガスの不足が危惧されていたが、在庫の積み上げが進んだことなどで不安はいったん後退。欧州景気の底入れ期待を背景に株買いが進んだ。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場はほぼ横ばい。7-9月期独国内総生産(GDP)改定値が予想を上回ったことが投資家心理の支えとなり、買いが先行したものの、その後は下げに転じるなど方向感に乏しい展開となった。個別ではRWE(1.92%高)やフレゼニウス(1.30%高)、MTUエアロ・エンジンズ(1.19%高)などの上昇が目立った。半面、ザランド(2.93%安)やアディダス(2.12%安)などが売られた。

・欧州債券相場は下落。株高を受けた。

(中村)
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