東京外国為替市場概況・12時 ドル円、伸び悩む

 7日の東京外国為替市場でドル円は伸び悩む。12時時点では137.02円とニューヨーク市場の終値(137.00円)と比べ2銭程度のドル高水準だった。仲値後も底堅い地合いが続き、10時過ぎには137.36円まで上値を伸ばした。ただ、昨日高値の137.43円が目先のレジスタンスとして意識されやすかったようで失速。136.84円前後と、朝方につけた安値136.79円に迫った。中村日銀審議委員の「金融緩和を粘り強く続ける必要がある」などの発言が伝わったが、円売りを押し進めるような特段の材料にならなかった。

 ユーロドルは小幅に上下。12時時点では1.0465ドルとニューヨーク市場の終値(1.0467ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドルの強弱へ呼応するように振れ、1.0455ドルまで下押し後に1.0477ドルまで小幅高と、それぞれわずかながら本日のレンジ上下を広げた。

 ユーロ円はもみ合い。12時時点では143.40円とニューヨーク市場の終値(143.39円)と比べて1銭程度のユーロ高水準だった。ドル円もユーロドルも限られたレンジの中で方向感が定まらず、ユーロ円も明確なトレンドを示していない。

 オフショア市場で人民元は強含み。一部報道で「中国政府は新型コロナの自宅隔離を容認し、コロナ検査を緩和する方針」などと伝わり、人民元には中国のコロナ規制緩和を好感した買いが入った。対ドルで一時6.9616元までドル安・元高が進んだほか、対円でも19.67円まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:136.79円 - 137.36円
ユーロドル:1.0455ドル - 1.0477ドル
ユーロ円:143.17円 - 143.63円

(関口)
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