ロンドン為替見通し=独指標などでユーロ重そうだが、リスクセンチメントにらむ展開が続きそう
ロンドンタイムは、弱めな結果が見込まれる10月独鉱工業生産(予想:前月比▲0.6%/前年同月比▲0.7%)の発表が予定されており、下げ渋りの兆候を見せ始めたユーロの戻りを重くするか。昨日「インフレはピークに近い可能性が高いと確信」と述べていたレーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの講演が本日も行われる予定で、少なくとも押し上げ要因にはなりにくいとみる。
19時に7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)の発表もあるが確定値。ユーロ相場の大きな動意につながるような修正にはならないだろう。
基本的には米金利と、株価や原油相場などの動向を受けたリスクセンチメントをにらんだ展開が続きそうだ。だが、昨日の伸び悩み具合をみた限りでは、戻しても1.0530ドル台から1.0450ドル台までの反落幅を縮小する反動の動きの範囲にとどまりやすいだろう。ユーロなど欧州通貨は、再びリスク回避のドル買い・他通貨売りに傾きやすいとみる。
米10年債利回りが時間外取引で持ち直していることも、ユーロドルなどの重い動きを意識させる。ただ、米長短金利水準が逆転した逆イールドの状態で、米債市場の推移だけでなく、他市場へ及ぼす作用にも歪みが生じている可能性がある。金利の上下が、為替などの動きへ素直に反映されにくいかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル:5日高値1.0595ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0363ドル前後で上昇中の21日移動平均線付近。
(関口)
19時に7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)の発表もあるが確定値。ユーロ相場の大きな動意につながるような修正にはならないだろう。
基本的には米金利と、株価や原油相場などの動向を受けたリスクセンチメントをにらんだ展開が続きそうだ。だが、昨日の伸び悩み具合をみた限りでは、戻しても1.0530ドル台から1.0450ドル台までの反落幅を縮小する反動の動きの範囲にとどまりやすいだろう。ユーロなど欧州通貨は、再びリスク回避のドル買い・他通貨売りに傾きやすいとみる。
米10年債利回りが時間外取引で持ち直していることも、ユーロドルなどの重い動きを意識させる。ただ、米長短金利水準が逆転した逆イールドの状態で、米債市場の推移だけでなく、他市場へ及ぼす作用にも歪みが生じている可能性がある。金利の上下が、為替などの動きへ素直に反映されにくいかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル:5日高値1.0595ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0363ドル前後で上昇中の21日移動平均線付近。
(関口)