欧州マーケットダイジェスト・8日 株もみ合い・金利上昇・ドル安

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.56円(8日15時時点比▲0.53円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.99円(横ばい)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0544ドル(△0.0041ドル)
FTSE100種総合株価指数:7472.17(前営業日比▲17.02)
ドイツ株式指数(DAX):14264.56(△3.37)
10年物英国債利回り:3.089%(△0.045%)
10年物独国債利回り:1.820%(△0.038%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。米長期金利の上昇を材料にユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0490ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りが進行すると、前日の高値1.0550ドルを上抜けて一時1.0565ドルまで値を上げた。ただ、5日に付けた6月28日以来の高値1.0595ドルがレジスタンスとして働くと伸び悩んだ。

・ドル円は頭が重かった。アジア時間に一時137.24円と日通し高値を付けたあとはじり安の展開となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出た半面、米国株高に伴うリスク・オンのドル売りが出ると一時136.31円付近まで下押しした。もっとも、アジア時間に付けた日通し安値136.25円がサポートとして働くと下げ渋った。

・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の下落につれた売りが出て一時143.50円付近まで下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値143.25円がサポートとして働くと持ち直した。米株高やユーロドルの上昇を支えに一時144.14円まで上値を伸ばした。

・米ドルカナダドルは下落した。昨日はカナダ銀行(BOC)の利上げ休止の可能性を意識した米ドル買い・カナダドル売りが優勢となり、一時1.3700カナダドルと約1カ月ぶりの高値を付けたが、本日は原油先物相場の反発などを手掛かりに産油国通貨とされるカナダドルに買い戻しが入った。24時過ぎには一時1.3561カナダドルと日通し安値を更新した。

・ロンドン株式相場は3日続落。ただ、来週の英中銀金融政策委員会(MPC)や米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。セグロやブリティッシュ・ランドなど不動産株が売られたほか、ロイズ・バンキングやバークレイズなど金融株の一角に売りが出た。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反発。前日の米国株の下落を受けて売りが先行したものの、引けにかけては持ち直した。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(1.98%高)やエアバス(1.72%高)、フレゼニウス(1.63%高)などの上昇が目立った半面、BMW(1.89%安)やシムライズ(0.95%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。ECBが利上げを継続するとの見方が改めて意識される中、独国債に売りが出た。

(中村)
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