欧州マーケットダイジェスト・9日 株高・金利上昇・ドル高

(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.47円(9日15時時点比△0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.91円(▲0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0545ドル(▲0.0032ドル)
FTSE100種総合株価指数:7476.63(前営業日比△4.46)
ドイツ株式指数(DAX):14370.72(△106.16)
10年物英国債利回り:3.181%(△0.092%)
10年物独国債利回り:1.933%(△0.113%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月ノルウェー消費者物価指数(CPI)
前月比                ▲0.2%      0.3%
前年比                6.5%       7.5%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米10年債利回りが低下したことで円買い・ドル売りが先行。22時30分前に一時135.61円と日通し安値を付けた。ただ、11月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.3%/前年同月比7.4%と予想の前月比0.2%/前年同月比7.2%を上回ったほか、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.4%/前年同月比6.2%と予想の前月比0.2%/前年同月比5.9%より強い内容だったことが分かると、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢に。12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が59.1と予想の56.9を上回ったことも相場の支援材料となり、一時136.90円と日通し高値を付けた。

・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.0588ドルと日通し高値を付けたものの、5日に付けた6月28日以来の高値1.0595ドルがレジスタンスとして働くと上値が重くなった。予想を上回る米PPIを受けて米金利の上昇とともにドル買いが強まると、一時1.0507ドルと日通し安値を更新した。

・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の下落やユーロドルの失速につれた売りが先行すると、一時143.17円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しや欧州株高に伴う円売り・ユーロ買いが出て144.11円付近まで持ち直した。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに小反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに自律反発を期待した買いが入った。ただ、世界経済の減速懸念が根強い中、BPやシェルなどエネルギー株に売りが出て相場の上値を抑えた。グレンコアやアングロ・アメリカンなど素材株の一角にも売りが出た。半面、ロイズ・バンキングやバークレイズなど金融株は買われた。

・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株の上昇や本日のアジア株高の流れを引き継いで買いが優勢となった。個別ではメルク(2.77%高)やメルセデス・ベンツ(2.65%高)、シーメンス・エナジー(2.57%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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