12日香港株=反落して始まるか、米金融引き締めの長期化を懸念

 週明け12日の香港市場は、前週末の米株安の流れを引き継ぎ反落して始まるか。香港時間9日夜発表の米11月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識されるだろう。前週末のハンセン指数終値は8月31日以来およそ3カ月ぶりの高値圏だっただけに、利益確定売りが出やすい。米長期金利の上昇も相場の重荷になりそうだ。

 ただ、中国が新型コロナウイルス対策の防疫措置を引き続き緩和するとの期待が根強いなか、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。中国本土での1日当たり感染者数は足元で減り続けている。あす発表の米11月消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、次第に様子見気分が広がる可能性がある。

 9日のNY株式相場はダウ平均が3日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合も反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)、電気自動車メーカーのBYD(01211)が香港終値を下回って引けた。
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