9日香港株=上値重いか、米11月PPI発表前に買い手控え

 9日の香港市場は上値の重い展開か。香港時間きょう夜に米国で11月の生産者物価指数(PPI)が発表されるのを前に、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースを見極めたい投資家は積極的な買いを手控えると予想する。13-14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が広がりそうだ。

 一方、中国で新型コロナウイルス対策のPCR検査や強制隔離の義務付けを緩和する動きが相次いでおり、経済活動の活性化に対する期待が引き続き相場の支えとなるだろう。前日の米株高も支援材料となる。なお、中国国家統計局がきょう午前に11月の物価統計を発表する。

 8日のNY株式相場はダウ平均が続伸。ハイテク株主体のナスダック総合も5日ぶりに反発した。新規失業保険申請件数が前回から小幅に増加し、継続失業保険受給総数が1月以来の水準に増加したことで米FRBによる積極的な引き締めへの警戒感がやや和らいだ。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)やアジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、本土銀行株の中国建設銀行(00939)が下回って引けた。
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