ニューヨーク外国為替市場概況・12日 ドル円、反発

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は137.67円と前営業日NY終値(136.56円)と比べて1円11銭程度のドル高水準だった。一時は3.51%台まで低下した米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、一時137.85円と日通し高値を更新した。
 なお、この日実施された米10年債入札が「低調」だったことが分かると、米10年債利回りは一時3.6260%前後まで上昇幅を広げた。

 ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.0537ドルと前営業日NY終値(1.0540ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、24時過ぎに一時1.0580ドルと日通し高値を付けたものの、前週末の高値1.0588ドルが目先上値の目処として意識されると失速した。5日に付けた6月28日以来の高値1.0595ドルも引き続きレジスタンスとして意識された。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測されると、一時1.0511ドル付近まで下押しした。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。
 もっとも、今週予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に様子見姿勢も強く、大きな方向感は出なかった。

 ユーロ円は反発。終値は145.05円と前営業日NY終値(143.85円)と比べて1円20銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、6時前には一時145.10円と日通し高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も上昇が目立った。ポンド円は一時169.02円、豪ドル円は93.00円、NZドル円は87.94円、カナダドル円は101.11円、スイスフラン円は147.10円、トルコリラ円は7.41円まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:136.35円 - 137.85円
ユーロドル:1.0506ドル - 1.0580ドル
ユーロ円:143.67円 - 145.10円

(中村)
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