ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、大幅反落

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に反落。終値は135.59円と前営業日NY終値(137.67円)と比べて2円08銭程度のドル安水準だった。米労働省が発表した11月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%/前年比7.1%と予想の前月比0.3%/前年比7.3%を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も前月比0.2%/前年比6.0%と予想の前月比0.3%/前年比6.1%より弱い内容だったことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍化するとの観測が強まった。米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢になると、一時134.66円と5日以来の安値を付けた。市場では「米国のインフレ圧力は緩和し、来春にはさほど引き締めの必要がなくなるという期待が高まっている」との声が聞かれた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しがじわりと強まり135.65円付近まで下げ渋った。一時は3.41%台まで低下した米10年債利回りが3.52%台まで低下幅を縮めたことが相場を下支えした。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0633ドルと前営業日NY終値(1.0537ドル)と比べて0.0096ドル程度のユーロ高水準だった。米CPIの下振れをきっかけに全般ドル売りが先行すると一時1.0673ドルと6月9日以来約半年ぶりの高値を付けた。市場では「明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表に注目が集まる中、米国のインフレがピークアウトしつつあるとの見方が広がった」との声が聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.59と6月16日以来の低水準を付けた。
 ただ、NY午後に入ると1.0611ドル付近まで伸び悩んだ。米長期金利が低下幅を縮小したことなどが相場の重し。

 ユーロ円は反落。終値は144.15円と前営業日NY終値(145.05円)と比べて90銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入った一方、ドル円の下落につれた売りが優勢となり一時143.53円と日通し安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:134.66円 - 137.97円
ユーロドル:1.0528ドル - 1.0673ドル
ユーロ円:143.53円 - 145.35円

(中村)
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