欧州マーケットダイジェスト・14日 株小幅安・金利上昇・ドル安

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=135.08円(14日15時時点比▲0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.89円(▲0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0651ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:7495.93(前営業日比▲6.96)
ドイツ株式指数(DAX):14460.20(▲37.69)
10年物英国債利回り:3.315%(△0.014%)
10年物独国債利回り:1.940%(△0.015%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月英消費者物価指数(CPI)
前月比                0.4%       2.0%
前年比                10.7%      11.1%
CPIコア指数(前年比)         6.3%       6.5%
11月英小売物価指数(RPI)
前月比                0.6%       2.5%
前年比                14.0%      14.2%
11月スイス生産者輸入価格(前月比)  ▲0.5%      0.0%
10月ユーロ圏鉱工業生産
前月比                ▲2.0%     0.8%・改
前年比                3.4%      5.1%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は売り先行後、もみ合い。「日銀は来年4月に発足する新体制下で金融政策の点検や検証を実施する可能性がある」との一部報道が伝わると、円買い・ドル売りで反応。前日の安値134.66円を下抜けて一時134.54円と5日以来の安値を付けた。
 ただ、そのあとは日本時間15日4時の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まり、徐々に値動きが細った。

・ユーロドルはやや強含み。米10年債利回りが時間外取引で一時3.45%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。20時前に1.0672ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.0673ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.0632ドル付近まで上げ幅を縮めた。本日のFOMCや明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントを前に積極的な売買が手控えられた面もあった。

・ユーロ円はもみ合い。19時過ぎに一時144.18円付近まで買われたものの、日銀の政策関連報道をきっかけに円買いが優勢になると一時143.50円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進み144.00円付近まで持ち直した。欧米の金融イベントを控えて大きな方向感は出なかった。

・ロンドン株式相場は小反落。本日のFOMCや明日の英中銀金融政策委員会(MPC)結果公表など重要イベントを前に持ち高調整目的の売りが出たものの、売りはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は買われた。

・フランクフルト株式相場は反落。明日のECB定例理事会を前にポジション調整目的の売りが出た。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.23%安)やドイツ銀行(1.46%安)、コベストロ(1.39%安)などの下げが目立った。半面、バイヤスドルフ(2.06%高)やメルク(1.85%高)などは買われた。

・欧州債券相場は下落。欧米の金融イベントを前に債券売りが出た。

(中村)
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