NY為替見通し=住宅市場指数に注目、住宅リセッションへの警戒高まる

 本日のNY為替市場のドル円は、住宅リセッション(景気後退)への警戒感が高まっているなか、12月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数に注目することになる。

 12月NAHB住宅市場指数は34と予想されており、11月の33からの改善が見込まれている。住宅リセッションへの警戒感が高まっていることで、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 今週は、明日20日に発表される米11月の住宅着工許可件数と住宅建設許可件数、21日に発表される米11月の中古住宅販売などから住宅リセッションの可能性を見極めることになる。

 米10年債利回りは、タカ派的だった米連邦公開市場委員会(FOMC)声明、ドット・プロット(金利予測分布図)、パウエルFRB議長の会見にも関わらず、攻防の分岐点である3.50%付近での推移が継続。テクニカル分析では、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブル・トップ、変則的なヘッド・アンド・ショルダーが完成し、目標値2.78%が点灯しており、来年の米国経済のリセッション入りを警告している。

 本日のNY為替市場では、ニューヨーク株式市場や債券市場の動向を睨みながら、クリスマスに向けた閑散取引の中での取引に臨むことになる。

・想定レンジ上限
 ドル円の目先の上値目処(めど)は本日高値136.61円。そこを超えると、16日高値の137.89円が意識される。

・想定レンジ下限
 ドル円は200日移動平均線135.66円を念頭に、下値目処(めど)は15日安値135.24円。


(山下)
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