欧州マーケットダイジェスト・19日 株高・円安

(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=136.76円(19日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.31円(△0.85円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0625ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7361.31(前営業日比△29.19)
ドイツ株式指数(DAX):13942.87(△49.80)
10年物英国債利回り:3.502%(△0.173%)
10年物独国債利回り:2.203%(△0.051%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
12月独Ifo企業景況感指数        88.6      86.4・改
10月ユーロ圏建設支出
前月比                1.3%      0.5%・改
前年比                2.2%      0.9%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は買い戻し。週末に日経新聞が「政府内の一部で政府と日銀が定めた共同声明の見直し論が浮上している」と報じたことを受けて欧州勢が売りで参入し、17時過ぎには一時135.76円と本日安値を付けた。ただ、時間外の米10年債利回りが上昇するにつれてショートカバーが優勢に。日銀に関する報道で円買いポジションを取った向きの反対売買を誘ったうえ、市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、1時過ぎに一時137.16円と日通し高値を更新した。一方、ドル買いが一服すると136.70円台まで伸び悩んだ。

・ユーロドルは一進一退。序盤は買いが強まり、一時1.0658ドルまで値を上げたが、先週末高値の1.0663ドルが目先のレジスタンスとして意識されると米長期金利の上昇も相まって失速。欧州連合(EU)エネルギー相会合で天然ガス価格の上限を、欧州委員会の提案よりも大幅に引き下げとなる1メガワット時(MWH)当たり180ユーロにすることで合意されると、原油先物価格が下落し、資源国通貨売りが進んだ影響も受けて1.0576ドルまで下落した。一方、一巡後は買い戻しが強まり1.0630ドル前後まで反発するなど、総じて方向感が出なかった。

・ユーロ円は堅調。ドル円が買い戻されるにつれて全般円安が進んだ。ドル円の買い一服後も地合いは強く、一時145.49円まで上値を伸ばした。また、豪ドル円は91.96円、NZドル円は87.36円、カナダドル円は100.46円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は4営業日ぶりに反発。足元で相場が続落していた反動から週明けの欧州市場では買い戻しが先行した。一方、一段と買いを促す材料もなく、一巡後は次第に値動きが鈍くなった。原油価格の上昇を受けてエネルギー株が買われたほか、生活必需品株も上昇した。

・フランクフルト株式相場は4営業日ぶりに反発。他の欧州株と同様に週明けは買いが先行したが、一巡するともみ合いが続いた。個別では、ポルシェ(3.50%高)やシーメンス(2.17%高)が買われた半面、フォルクスワーゲン(10.41%安)は大幅安となった。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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