ニューヨーク外国為替市場概況・19日 ドル円、反発

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は136.91円と前営業日NY終値(136.60円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。欧州序盤には一時135.76円まで下落したものの、時間外の米10年債利回りが上昇したことでショートカバーが優勢となり、NY時間に入ってもその流れが継続。日銀の金融緩和修正観測から東京市場と欧州序盤に売りを進めた向きの反対売買を誘ったほか、市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれ、1時過ぎに一時137.16円と日通し高値を更新した。
 ドル買いが一巡すると136.70円台まで伸び悩む場面も見られたが、取引終了にかけて137円台を再び回復するなど下値は堅かった。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0607ドルと前営業日NY終値(1.0586ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇を背景に売りが強まった。欧州連合(EU)エネルギー相会合で天然ガス価格の上限を、欧州委員会の提案よりも大幅に引き下げとなる1メガワット時(MWH)当たり180ユーロにすることで合意されると、原油先物価格が下落し、資源国通貨売りが進んだ影響も受けて1.0576ドルまで下落した。ロンドンフィキシング通過後は急速に買い戻しが入り1.0630ドル前後まで持ち直したものの、戻りは限られた。

 ユーロ円は反発。終値は145.21円と前営業日NY終値(144.83円)と比べて38銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が買い戻されるにつれて全般円安が進んだ。ドル円の買い一服後も地合いは強く、一時145.49円まで上値を伸ばした。また、豪ドル円は91.96円、NZドル円は87.36円、カナダドル円は100.46円まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:135.76円 - 137.16円
ユーロドル:1.0576ドル - 1.0658ドル
ユーロ円:143.82円 - 145.49円


(越後)
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