ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、買い一服

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い一服。2時時点では136.88円と24時時点(136.64円)と比べて24銭程度のドル高水準。米10年債利回りが3.59%台まで上昇したことや、資源国通貨に対してドル買いが進むとドル円も137.16円まで強含んだ。もっとも、すでに早朝から1円40銭の上げ幅を記録していることもあり、徐々に上値も抑えられ買いも一服となっている。

 なお、産油国通貨のカナダドルは乱高下。欧州連合(EU)エネルギー相会合で天然ガス価格の上限を、欧州委員会の提案よりも大幅に引き下げとなる1メガワット時(MWH)当たり180ユーロにすることで合意されると、76ドル手前まで上昇していたWTI原油先物価格も74ドル前半まで急落した。ドル/カナダドルもこの動きに連れて1.3695カナダドルまでドル買い・カナダドル売りに。しかし、原油先物価格が再び75ドル半ばに戻すとドル/カナダドルも1.3637ドル前後まで下がるなど、乱高下している。

 ユーロドルは下げ渋り。2時時点では1.0623ドルと24時時点(1.0603ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ高水準だった。米金利の上昇や、産油国通貨に対してのドル買いの影響を受け一時1.0576ドルまで弱含み、日通し安値を更新した。しかし、ユーロ円の買いなどが支えになり下げ渋り、1.0629ドル前後まで戻した。

 ユーロ円は堅調。2時時点では145.41円と24時時点(144.88円)と比べて53銭程度のユーロ高水準。NY序盤はドル円の動きに連れてユーロ円は堅調な動きになっていた。その後、ドル円の上値が抑えられる場面でも、ユーロドルが下げ渋ったことが支えになり145.49円まで上値を広げ、堅調地合いを維持している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:135.76円 - 137.16円
ユーロドル:1.0576ドル - 1.0658ドル
ユーロ円:143.82円 - 145.49円

(松井)
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