ロンドン為替見通し=欧州通貨は、資源国通貨の動向に左右されやすいながら重い推移か

 ロンドンタイムの欧州通貨は次第に上値が重い動きとなるか。対円でのドル急落が波乱要因となったが、基本的にはコモディティ相場の動向などをにらんだリスクセンチメントに左右される展開とみる。欧州中央銀行(ECB)が先週の理事会で示したタカ派姿勢に疑念が抱かれやすい状況で、欧州通貨はさえない展開が予想される。

 本日は欧州序盤に11月独生産者物価指数(PPI)の発表が予定されていうる。前月比でマイナスが続き足もとにおける川上の物価の落ち着きを示すとの予想。PPIはインフレ動向をみる上で市場に与えるインパクトが必ずしも大きい材料でもないが、少なくともインフレ期待を高めるような材料になりにくいだろう。

 コモディティ価格の動向を受けた資源国通貨の動向次第の面はあるものの、欧州通貨は重い動きが続きやすいとみる。18時にユーロ圏経常収支の発表も予定されているが、相場に与えるインパクトはさほど大きくないだろう。


想定レンジ上限
・ユーロドル:15日高値61.8%戻し1.0735ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:8日安値1.0490ドル。


(関口)
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