欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、上値が重い

 20日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。20時時点では132.41円と17時時点(132.58円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。東京午後からの円高の流れが継続され、18時30分頃には132.00円まで日通し安値を更新。ただ大台割れに失敗するとドル買い戻しが優勢となり、一時132.59円付近まで反発した。ポジション調整の終了後には132.30円台まで押し戻されている。

 ユーロ円は下げ渋り。20時時点では140.74円と17時時点(140.69円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。円高の流れが強まった場面では140.16円まで売り込まれた。もっともその後は強含むユーロドルに支えられ、徐々に下値を切り上げる展開に。20時前には141円台に乗る場面もあった。
 一方、新興国通貨は戻り鈍く、トルコリラ円は7.07円まで年初来安値を更新。南ア・ランド円も7.63円まで下落し、そのまま安値圏での推移が続いた。

 ユーロドルは強含み。20時時点では1.0629ドルと17時時点(1.0611ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢参入後からの底堅さが継続され、1.0640ドル付近まで買われた。ユーロポンドが0.8760ポンドまで上昇した動きにも後押しされた。
 なおスロバキア中銀総裁の発言「着実なペースでの利上げ継続が必要」やエストニア中銀総裁が「これまでの利上げでは不十分」と述べたことも伝わっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.00円 - 137.48円
ユーロドル:1.0579ドル - 1.0651ドル
ユーロ円:140.16円 - 145.83円


(小針)
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