欧州マーケットダイジェスト・20日 株高安まちまち・円全面高

(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.15円(20日15時時点比▲1.73円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.22円(▲1.45円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0614ドル(△0.0028ドル)
FTSE100種総合株価指数:7370.62(前営業日比△9.31)
ドイツ株式指数(DAX):13884.66(▲58.21)
10年物英国債利回り:3.596%(△0.094%)
10年物独国債利回り:2.304%(△0.101%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
11月独生産者物価指数(PPI)
前月比                ▲3.9%      ▲4.2%
10月ユーロ圏経常収支(季調済)  4億ユーロの赤字  81億ユーロの赤字
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲22.2       ▲23.9

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は大幅安。日銀が長期金利の許容変動幅を±0.5%程度に拡大したことに対して黒田日銀総裁は定例記者会見で「金融引き締めではない」との見解を示したものの、海外勢は事実上の利上げと受け止め、欧州時間に入っても円買い・ドル売りが継続した。NY時間に入っても円全面高の展開となり、ドル円は下値を模索する展開に。節目を次々と下抜け、2時過ぎには8月2日以来の安値となる130.58円まで下げ足を速めた。

・ユーロ円も大幅安。日銀のサプライズ的な実質利上げをきっかけに円が独歩高となり、クロス円は大きく値を下げた。ユーロ円は138.81円、ポンド円は158.60円、豪ドル円は87.03円、NZドル円は82.67円まで下げ幅を拡大した。

・ユーロドルは方向感がない。円主導の展開となったため、1.06ドルを挟んで上下に振らされる展開となった。NY序盤には一時1.0658ドルまで上昇したものの、昨日高値との面合わせに留まった。

・ロンドン株式相場は続伸。日銀が事実上の利上げを決定し、日本株や米株価指数が急落したため、英国株も売り優勢で始まった。ただ、金利上昇に伴って金融株が堅調に推移したこともあり、一巡後はプラス圏を回復した。

・フランクフルト株式相場は反落。日銀のサプライズ的な利上げを受けて欧州株は売り先行となり、一巡後は下げ渋ったものの戻りは限られた。個別では、ドイツ銀行(5.74%高)やバイエル(1.16%高)が買われた半面、シーメンス(4.37%安)やポルシェ(4.09%安)は安かった。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。