21日香港株=方向感乏しいか、米株反発を好感も主要国の債券利回り上昇が重荷

 21日の香港市場は方向感に乏しい相場か。日銀のサプライズ的な金融緩和策の修正を受けた主要国の債券利回り上昇が重荷となる半面、前日のハンセン指数終値は7日以来の安値だっただけに、自律反発を狙う買いが入りやすい。20日の米株式相場の上昇も投資家心理を支えるだろう。

 中国政府が景気下支えのために金融を緩和し、新型コロナウイルス対策の移動制限などを解除していくとの期待は根強い。ただ、感染者の急増に中国の医療機関が対応しきれず、労働力不足から経済活動が鈍化することが懸念されている。

 20日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって5営業日ぶりに反発。足もとで下落が続いたことで景気敏感株を中心に押し目買いが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、中国4大国有銀行の中国建設銀行(00939)、電気自動車メーカーのBYD(01211)が香港終値を下回った一方で、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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