15日香港株=軟調か、米利上げの長期化見通しを嫌気

 15日の香港市場は軟調か。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの長期化が示されたことが嫌気されそうだ。利上げ幅は市場予想通り0.50%と、4回連続での0.75%の利上げから減速したものの、声明文やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見では引き続き積極的な引き締め姿勢が示された。2023年末の政策金利予想が9月時点の4.6%台から5.1%台に引き上げられ、市場が想定する23年の政策金利の到達点(4.9%前後)を上回り、一部で期待された来年中の利下げ期待が後退した。

 中国本土では新型コロナウイルスの無症状感染者数の発表を取りやめるなど、防疫措置の大幅な緩和が急ピッチで進んでいる。経済活動の正常化が期待される半面、感染者数の急増や医療のひっ迫が懸念されている。なお、きょうは中国の国家統計局が日本時間の午前11時に11月の鉱工業生産や小売売上高などを発表する予定で、内容によっては相場の波乱要因となり得る。

 14日のNY市場でダウ平均は142米ドル安と3営業日ぶりに反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やテンセント(00700)、BYD(01211)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回っており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約50ポイント下回って寄り付くことになる。
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