22日香港株=買い先行か、米株高を好感 上値重い展開も

 22日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。前日のNY市場でダウ平均が526米ドル高と続伸。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸した。好決算を発表したスポーツ用品のナイキが急進し、投資家心理の向上につながった。また、21日発表の米12月消費者信頼感指数が4月以来の高水準となったことを受け、個人消費が停滞するとの懸念が交代し、地合いの改善につながった。

 ただ、買い一巡後は上値の重い展開か。クリスマスや年末を前に市場参加者が減少するなか、積極的にリスクを取る動きは限られる可能性がある。中国本土で新型コロナウイルスの防疫規制の緩和を受けて感染者が急増しているとみられており、労働力不足などで経済活動が鈍化するとの懸念も根強い。

 21日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)などが香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を140ポイント超上回って寄り付くことになる。
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