NY為替見通し=ドル円、133円台では伸び悩むか

 中国が来年1月8日からコロナ感染者の隔離、濃厚接触者の判定、高リスク・低リスク地区の区分、入国者や輸入貨物に対する新型コロナの検疫措置などをすべて撤回する発表し、中国経済活動正常化期待を背景にリスクオンの円売りが優勢。クロス円の上昇も支えにドル円は133.21円まで強含んだ。

 クリスマス休暇で市場参加者が少なく、閑散取引が続くなか、突発的な動きには引き続き注意が必要も、新規の手がかりが乏しく、ドル円の方向感は限られそうだ。本日発表予定の米経済指標も11月卸売在庫や10月住宅価格指数程度で結果が動意につながる可能性は低い。米株が堅調な動きになっても、リスクオンの円売りだけではなく、ドル売りも見られる可能性がある。

 ドル円は20日日銀金融政策決定会合後の急落の反動による買い戻しが続いているが、133円台では伸び悩む展開が見込まれる。黒田日銀総裁は昨日も20日の政策修正は出口の一歩ではなく、緩和策を継続すると強調した。もっとも市場ではインフレ関連のデータ次第で来年前半にも追加的な措置を講じる可能性があるとの見方も強く、ドル円の下方向への警戒感が続きそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円は20日の黒田日銀総裁の会見中につけた133.69円近辺が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は23日の安値132.16円が下値めど。

(金)
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