28日香港株=反発か、中国のコロナ防疫措置緩和が支え

 休場明け28日の香港市場は反発か。中国当局が新型コロナウイルスの防疫措置を緩和すると26日に発表したことで、中国景気への先行き不安が和らぐと予想する。中国は2023年1月8日から新型コロナの感染症分類と感染防止策を「乙類乙管」に引き下げ、中国本土への入境者に対するホテルでの強制隔離措置を撤廃する。各地方の当局による地域封鎖や患者の強制隔離は難しくなる。香港休場中に中国本土相場は上昇しており、投資家心理を支えるだろう。

 ただ、米長期金利の上昇を受けた米ハイテク株安の流れが香港市場に波及し、上値が伸びや悩む展開があり得る。27日の米債券市場では、インフレ抑制のための米利上げが長引くとの見方が強まり、米長期金利の指標となる米10年債利回りは前営業日比0.10%高い3.84%で取引を終えた。

 27日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅に続伸した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は大幅反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、保険株のAIAグループ(01299)と中国平安保険(02318)、取引所運営の香港証券取引所(00388)などが香港終値を上回って引けた。
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