29日香港株=上値重いか、中国のコロナ感染拡大を警戒 様子見ムードも

 29日の香港市場は上値の重い展開か。中国本土では新型コロナウイルスの新規感染者数が連日で過去最多を更新しており、行動制限の強化で景気が冷え込むとの警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。また、北京や上海、広州など各地でゼロコロナ政策に対する抗議活動が相次いだことも懸念材料。

 一方、中国では30日に11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、米国では12月2日に11月雇用統計が発表される予定で、様子見ムードが強まる可能性もある。ただ、ハンセン指数は前日に10日以来ほぼ2週間ぶり安値を付けており、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しも期待できそうだ。

 28日のNY株式相場は主要3指数がいずれも下落。中国で当局のゼロコロナ政策に対する抗議行動が拡大し、生産活動やサプライチェーンへの懸念が強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(00700)やアリババ集団(09988)、AIAグループ(01299)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を150ポイント近く上回って寄り付くことになる。
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