25日香港株=買い先行も上値重いか、中国の金融緩和に期待もコロナ拡大を懸念

 25日の香港市場は買いが先行か。中国政府が金融政策を通じた実体経済への支援を拡大するとの期待が相場を支えそうだ。中国の国務院(内閣に相当)は23日の常務会議で、民営企業による社債発行の支援に一段と力を入れ、預金準備率引き下げなどの金融政策ツールを適宜運用すると決めた。香港市場では、預金準備率に続いて事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)も下げられるとの観測が浮上している。

 もっとも、中国本土で新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、上値の重い展開があり得る。1日当たりの新規感染者数は23日に3万人を超えた。感染状況が悪化した都市を中心に移動制限などの防疫措置が強化され、経済活動が冷え込むとの警戒感が強まるだろう。

 業績を手掛かりとする個別物色が引き続き活発になりそうだ。前日大引け後、ハンセン指数構成銘柄の周大福珠宝(01929)が2022年9月中間決算を発表した。きょうは中国企業指数構成銘柄の中国ガス(00384)が同期の中間決算を発表する。
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