28日香港株=続落か、「ゼロコロナ」政策下の中国景気に不安

 週明け28日の香港市場は続落して始まるか。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、「ゼロコロナ」政策の下で行動制限が強化され、経済活動を圧迫するとの見方から売りが出そうだ。半面、中国の金融緩和に対する期待は根強い。中国人民銀行(中央銀行)は前週末に預金準備率を0.25%下げると発表し、金融機関が融資に回せる長期資金が5000億元増えると見込む。ただ、預金準備率の引き下げは国務院(内閣に相当)が22日の常務会議で打ち出しており、相場に織り込み済みとみられる。

 決算や業績見通しを受けた個別物色が引き続き活発となりそうだ。ハンセン指数構成銘柄の美団(03690)が25日大引け後に発表した2022年7-9月期決算は純利益が12億1600万元となり、市場予想に反して黒字に転換した。きょうは阿里健康(00241)が22年9月中間決算を発表する。

 25日のNY株式相場は高安まちまち。23日に公表された11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けた利上げペースの減速期待や年末商戦への期待が相場を支え、ダウ平均は3営業日続伸。一方でハイテク株主体のナスダック総合が3営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はアジア保険会社のAIAグループ(01299)や大型ネット株のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、テンセント(00700)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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