NY為替見通し=ドル円、前日レンジを中心とした動きか

 ドル円は前日の反動で売りが先行するも、下押しは133.47円と昨日の安値を前に下げ渋った。ただ、時間外の米長期金利の低下も重しに133円後半で戻りの鈍い動きとなっている。

 ドル円は昨日まで20日暴落の反動が続き、20日は一日で7円近く急落のドル円は4円ぐらい戻している。ただ、ドル円に一段と買い上げる材料も乏しく、135円台復帰を目指す動きにはなりにくく、おおむね昨日のレンジ(133.38-134.50円)に納まった動きが見込まれる。本日の米経済指標は前週の失業保険申請件数程度で手がかりは乏しく、ドル円は米長期金利の動向に睨んだ動きとなりそうだが、中国でコロナ感染が爆発的に急増していることが蒸し返される可能性はあるか。

 今週のドル円は調整の買い戻しが進んだものの、日銀が再び金融政策の見直しに踏み切るとの観測は根強い。日本国債は政策の一段の修正を見込んだ投資家の売りが続いており、金利に上昇圧力は強い。市場と日銀の神経戦が続きそうだが、ドル円の下方向への警戒感は払しょくされていない。ドル相場に関しては、インフレとその抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)の積極姿勢を見極める展開が続く。

・想定レンジ上限
 ドル円は昨日の高値134.50円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円は昨日の安値133.38円や節目の133.00円が下値めど。

(金)
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