欧州マーケットダイジェスト・29日 株高・ドル安

(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.02円(29日15時時点比▲0.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.11円(△0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0682ドル(△0.0057ドル)
FTSE100種総合株価指数:7512.72(前営業日比△15.53)
ドイツ株式指数(DAX):14071.72(△146.12)
10年物英国債利回り:3.662%(△0.002%)
10年物独国債利回り:2.438%(▲0.064%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。しばらくは133円台後半でのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると下落した。米10年債利回りが一時3.82%台まで低下したことなど手掛かりに円買い・ドル売りが先行。米国株相場の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出て、アジア時間の安値133.47円や前日の安値133.38円を下抜けると一時132.91円まで値を下げた。
 なお、22時30分発表の前週分の米新規失業保険申請件数は22.5万件と市場予想通りの結果となった。

・ユーロドルは底堅い動き。欧州株相場が上昇すると、投資家が運用リスクを取りやすい雰囲気が広がりユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると、3時前には一時1.0690ドルと日通し高値を更新した。ダウ平均が一時410ドル超上昇するなど、米国株が堅調に推移したこともリスク・オンのドル売りを誘った。

・ユーロ円は下値が堅い。ドル円の下落につれた売りが優勢となり一時141.58円と本日安値を付けたものの、ユーロドルの上昇に伴う円売り・ユーロ買いが出ると142.20円付近まで下げ幅を縮めた。

・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。前日の米国株安や中国の新型コロナウイルス感染再拡大による世界景気の悪化懸念から売りが先行したものの、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進んだ。本日の米国株が上昇したことも相場を下支えした。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は反発。小安く始まったものの、本日の米国株が上昇すると独株にも買いが波及し底堅く推移した。個別ではザランド(4.10%高)やザルトリウス(4.06%高)、ポルシェ(2.62%高)などの上昇が目立ち、MTUエアロ・エンジンズ(0.29%安)とコベストロ(0.16%安)を除く38銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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