欧州マーケットダイジェスト・22日 株安・資源国通貨安

(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=132.40円(22日15時時点比△0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.14円(▲0.21円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0584ドル(▲0.0055ドル)
FTSE100種総合株価指数:7469.28(前営業日比▲28.04)
ドイツ株式指数(DAX):13914.07(▲183.75)
10年物英国債利回り:3.590%(△0.019%)
10年物独国債利回り:2.361%(△0.047%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。
 
(主な欧州経済指標)           <発表値>     <前回発表値>
7-9月期英国内総生産(GDP)改定値
前期比                ▲0.3%      ▲0.2%
前年同期比               1.9%       2.4%
7-9月期英経常収支        194億ポンドの赤字 351億ポンドの赤字・改
トルコ中銀、政策金利       9.00%に据え置き    9.00%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。対欧州通貨主導でドル高が進んだ影響からじりじりと下値を切り上げて132円台を回復した。NY時間に入ると、7-9月期米国内総生産(GDP)確定値が上方修正されたほか、個人消費やコアPCEも予想より強い内容だったことで米長期金利の上昇とともに買いが優勢に。昨日高値の132.53円を上抜けると目先のストップロスを巻き込みながら132.72円まで買い上げられた。米金利上昇が続かなかったほか、ダウ平均が軟調に推移し、豪ドル円などクロス円が売られた影響から132.17円付近まで失速したが、同時にドル高も進んだため下値も限定的だった。

・ユーロドルは上値が重い。序盤には1.0659ドルと日通し高値を付けたが、16日以降、連日で上値を抑えられて同水準でこの日も抑えられると、その後は上値を切り下げる展開となった。クリスマス休暇に伴って流動性が一段と悪化するなかでポンドなどに売りが持ち込まれた影響を受けたほか、良好な米経済指標も売りを後押し。2時過ぎには一時1.0582ドルと本日安値を付けた。

・ユーロ円は頭が重い。欧州序盤に140.66円まで上昇する場面も見られたが、その後はユーロドルの下落につれたうえ、資源国通貨のクロス円が下落した影響を受けて140.05円近辺まで下押しした。
 なお、豪ドル円は88.08円、カナダドル円は96.73円までそれぞれ値を下げた。ダウ平均が700ドル超安まで下げ幅を広げたうえ、一時は79ドル台後半まで上昇していたWTI原油先物価格が77ドル台前半まで一転下落したことが売り材料視された。

・ロンドン株式相場は4営業日ぶりに反落。原油先物価格などの上昇を受けて買いが先行したものの、米国株が軟調に推移したため引けにかけてはマイナス圏に沈んだ。情報技術関連や素材株の下落が目立った。

・フランクフルト株式相場は反落。序盤は堅調に推移していたが、米国株が崩れたことをきっかけに売りが優勢となった。個別では、フォルクスワーゲン(4.09%安)やザランド(3.03%安)の下げが目立った一方、RWE(0.14%高)などは小幅ながら買われた。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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