欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利上昇・ドル高

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.49円(27日15時時点比△0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.99円(△0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0636ドル(▲0.0019ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):13995.10(△54.17)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.524%(△0.121%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。英国市場がクリスマスの振替休日のため休場となったことから、商いは低調だったが、欧州時間に入ると円売り・ドル買いがじわりと強まった。NYの取引時間帯に入ると、米10年債利回りが3.84%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いがさらに進行。23時30分前に一時133.60円と日通し高値を更新した。その後の下押しも133.18円付近にとどまった。
 この日発表の11月米卸売在庫が前月比1.0%上昇と予想の0.4%上昇を上回り、10月米ケース・シラー住宅価格指数が前年比8.6%上昇と予想の8.0%上昇より強い内容となったことも相場を下支えした。

・ユーロドルは頭が重かった。中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大対策で導入した厳しい防疫措置を緩和する方針を打ち出すと、同国経済への先行き懸念が後退し、欧州株相場が上昇。リスク・オンのドル売りが優勢となり、一時1.0669ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、NY市場に入ると米長期金利が大幅に上昇したため、徐々にユーロ売り・ドル買いが優勢に。23時30分前には一時1.0612ドルと日通し安値を付けた。もっとも、前日の安値1.0604ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。

・ユーロ円は底堅い動き。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時142.27円と本日高値を付けたものの、ユーロドルが失速すると141.56円付近まで下押しした。ただ、ドル円の上昇につれた買いも入ったため、下押しは限定的だった。

・ロンドン株式相場はクリスマスの振替休日のため休場となった。

・フランクフルト株式相場は続伸。中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大対策で導入した厳しい防疫措置を緩和する方針を打ち出すと、同国経済への先行き懸念が後退。投資家心理の改善につながり、独株にも買いが入った。個別ではポルシェ(2.50%高)やシーメンス・エナジー(2.13%高)、コベストロ(1.24%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。

(中村)
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