欧州マーケットダイジェスト・30日 株安・ドル安・円高
(30日終値:31日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=131.00円(30日15時時点比▲1.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.33円(▲0.83円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0710ドル(△0.0069ドル)
FTSE100種総合株価指数:7451.74(前営業日比▲60.98)
ドイツ株式指数(DAX):13923.59(▲148.13)
10年物英国債利回り:3.672%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.571%(△0.133%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 ▲0.1% ▲1.4%
12月スイスKOF景気先行指数 92.2 89.2
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは不安定な動き。22時30分過ぎに一時1.2010ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。市場では「月末・四半期末・年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだポンド買いが期待される」との声が聞かれたほか、「昨年末のロンドン・フィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあり、思惑的なドル売りが出やすい」との指摘があった。23時30分過ぎには一時1.2108ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、フィキシング直前には再び売りが優勢となり、1.2016ドル付近まで押し戻された。年末で手控え感もある中、思惑やフロー主体で値が振れやすい地合いだった。
・ドル円は軟調。対ポンド中心にドル売りが進んだ流れに沿って、23時30分過ぎに一時131.51円まで値を下げたものの、21日の安値131.50円が目先サポートとして働くとひとまず下げ渋った。0時30分過ぎには132.33円付近まで持ち直した。
ただ、買い戻しが一巡すると再び弱含む展開に。3時過ぎには一時130.80円と20日以来の安値を更新した。「日銀は1月17-18日の金融政策決定会合で、消費者物価指数の前年度比上昇率の見通しを前回(10月時点)から上方修正する検討に入った」との記事も相場の重し。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性があるという。
・ユーロドルは底堅い動き。米10年債利回りは一時3.90%台まで上昇したにもかかわらず、全般ドル安が進んだ。「昨年末のロンドン・フィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあって、思惑的なドル売りが出やすい」との声も聞かれる中、一時1.0711ドルと15日以来約2週間ぶりの高値を付けた。
欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げ継続が意識される中、欧州債利回りが上昇。欧米金利差の縮小を見込んだユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。
・ユーロ円は頭が重い。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、しばらくは方向感が出なかったが、「日銀は物価見通しを引き上げる公算」との観測報道をきっかけに円買いが優勢となった。3時過ぎには一時140.12円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、利益確定目的の売りが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反落。欧州各国の債券市場で国債利回りが総じて上昇する中、株式への売りが広がった。個別ではザランド(3.30%安)やドイツテレコム(2.34%安)、コンチネンタル(2.00%安)などの下げが目立ち、フレゼニウス・メディカル・ケア(0.82%高)とフォルクスワーゲン(0.24%高)を除く38銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=131.00円(30日15時時点比▲1.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.33円(▲0.83円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0710ドル(△0.0069ドル)
FTSE100種総合株価指数:7451.74(前営業日比▲60.98)
ドイツ株式指数(DAX):13923.59(▲148.13)
10年物英国債利回り:3.672%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.571%(△0.133%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 ▲0.1% ▲1.4%
12月スイスKOF景気先行指数 92.2 89.2
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは不安定な動き。22時30分過ぎに一時1.2010ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。市場では「月末・四半期末・年末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだポンド買いが期待される」との声が聞かれたほか、「昨年末のロンドン・フィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあり、思惑的なドル売りが出やすい」との指摘があった。23時30分過ぎには一時1.2108ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、フィキシング直前には再び売りが優勢となり、1.2016ドル付近まで押し戻された。年末で手控え感もある中、思惑やフロー主体で値が振れやすい地合いだった。
・ドル円は軟調。対ポンド中心にドル売りが進んだ流れに沿って、23時30分過ぎに一時131.51円まで値を下げたものの、21日の安値131.50円が目先サポートとして働くとひとまず下げ渋った。0時30分過ぎには132.33円付近まで持ち直した。
ただ、買い戻しが一巡すると再び弱含む展開に。3時過ぎには一時130.80円と20日以来の安値を更新した。「日銀は1月17-18日の金融政策決定会合で、消費者物価指数の前年度比上昇率の見通しを前回(10月時点)から上方修正する検討に入った」との記事も相場の重し。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性があるという。
・ユーロドルは底堅い動き。米10年債利回りは一時3.90%台まで上昇したにもかかわらず、全般ドル安が進んだ。「昨年末のロンドン・フィキシングにかけてはドル売り意欲が強かったこともあって、思惑的なドル売りが出やすい」との声も聞かれる中、一時1.0711ドルと15日以来約2週間ぶりの高値を付けた。
欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げ継続が意識される中、欧州債利回りが上昇。欧米金利差の縮小を見込んだユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。
・ユーロ円は頭が重い。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、しばらくは方向感が出なかったが、「日銀は物価見通しを引き上げる公算」との観測報道をきっかけに円買いが優勢となった。3時過ぎには一時140.12円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、利益確定目的の売りが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値下がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は反落。欧州各国の債券市場で国債利回りが総じて上昇する中、株式への売りが広がった。個別ではザランド(3.30%安)やドイツテレコム(2.34%安)、コンチネンタル(2.00%安)などの下げが目立ち、フレゼニウス・メディカル・ケア(0.82%高)とフォルクスワーゲン(0.24%高)を除く38銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。
(中村)