NY為替見通し=アジア・欧州の荒っぽい動きの後で取引を手掛けにくい

 NYタイムは、欧州タイムまでの動き同様に、荒っぽい上下に注意したい。

 昨日の英・北米休場中は、日銀がハト派姿勢を緩めることが警戒されるなか、やや円買い方向の圧力は感じられたものの、比較的落ち着いた展開に終始した。しかし、本日はアジアタイムの円買いフローで、ドル円は昨年6月2日以来の安値129.52円まで下振れ。その後、欧州入り以降はドル買いフローで131円回復目前まで急反発する荒っぽい上下となった。

 新年の休暇明けで商いがまだ活発化しにくいなか、一定のフローに振らされ、高値を掴んでしまったり、安値を売り込んでしまったりするような、取引を手掛けにくい状態だった。荒っぽく振れた後を受け、NYタイムも売買を仕掛けにくい状況が続くかもしれない。

 取引のきっけがとなりそうな材料がなく閑散状態だった昨日と比べれば、12月米製造業PMI改定値や11月米建設支出などの発表もあり、結果の強弱を受けた米債や米株の動きにドル相場が反応する展開も想定できる。だが、アジアから欧州にかけた取引で傷んだ市場参加者がポジションを手仕舞う売買も交錯しそう。予想をつけにくい動きに翻弄されるリスクがある。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、先月22日安値131.65円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨年6月2日安値129.51円

(関口)
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