欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・金利低下・ドル高

(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=130.79円(3日15時時点比△0.99円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.93円(▲0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0546ドル(▲0.0117ドル)
FTSE100種総合株価指数:7554.09(前営業日比△102.35)
ドイツ株式指数(DAX):14181.67(△112.41)
10年物英国債利回り:3.651%(▲0.021%)
10年物独国債利回り:2.389%(▲0.055%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月スイス製造業PMI         54.1        53.9
12月独雇用統計
失業率                 5.5%     5.5%・改
失業者数変化             ▲1.30万人  1.50万人・改
12月英製造業PMI改定値        45.3       44.7
12月独消費者物価指数(CPI)速報値
前月比                ▲0.8%     ▲0.5%
前年比                8.6%      10.0%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。日銀が金融緩和のさらなる修正を迫られるとの観測を背景に、アジア市場では一時129.52円と昨年6月2日以来約7カ月ぶりの安値を付けたものの、欧州市場に入るとショートカバーが優勢となった。連休明けのロンドン勢がドル買いで参入したことで、対円でもドル高が進み、21時過ぎには一時131.19円付近まで値を上げた。
 ただ、アジア時間に付けた日通し高値131.40円がレジスタンスとして働くと再び弱含んだ。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、一時130.06円付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が低下幅を縮小すると131.10円付近まで下げ渋っている。

・ユーロドルは下落。連休明けのロンドン勢がドル買いで参入したほか、欧州債利回りの低下を手掛かりにユーロ売りが進行。20時30分前に一時1.0520ドルと昨年12月12日以来の安値を付けた。ただ、同日安値の1.0506ドルが目先サポートとして意識されると1.0597ドル付近まで切り返した。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入った。

・ユーロ円は下げ渋り。ユーロドルの下落につれた売りが先行すると一時137.39円と昨年8月29日以来の安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進み138.35円付近まで下げ幅を縮めた。ドル円の下げ渋りにつれた買いも入った。

・ロンドン株式相場は反発。外国為替市場でポンド安が進むと、ポンド安の恩恵を受けやすい多国籍企業を中心に買いが入り相場を押し上げた。指数は一時2%超上昇する場面があった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株も堅調だった。

・フランクフルト株式相場は続伸。欧州各国の債券市場で国債利回りが総じて低下する中、この日も株式への買いが続いた。なお、12月独消費者物価指数(CPI)速報値は予想を下回り、2カ月連続で鈍化した。個別ではブレンターク(4.81%高)やコベストロ(3.45%高)、アディダス(3.27%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(中村)
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