欧州マーケットダイジェスト・2日 株高・金利低下・円高・ユーロ安

(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=130.76円(2日15時時点比▲0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.40円(▲0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0660ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):14069.26(△145.67)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.444%(▲0.127%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
12月仏製造業PMI改定値        49.2        48.9
12月独製造業PMI改定値        47.1        47.4
12月ユーロ圏製造業PMI改定値     47.8        47.8

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は小安い。先週末に伝わった「日銀は1月17-18日の金融政策決定会合で、物価見通しの上方修正を検討。政府・日銀が目標とする2%に近い水準で物価が高止まりすることになり、緩和修正への圧力がさらに増す可能性がある」との日経記事を手掛かりに、欧州勢が円買い・ドル売りで参入。23時前に一時130.63円と日通し安値を更新した。
 ただ、昨年12月20日のYCCショック時の安値130.58円がサポートとして働くと130.84円付近まで下げ渋った。

・ユーロドルは弱含み。北米勢をはじめ、世界中の多くの市場参加者が休暇を取る中、しばらくは1.06ドル台後半でのもみ合いが続いた。ただ、欧州市場終盤になるとユーロ売りの勢いがやや強まり、一時1.0652ドルと本日安値を更新した。

・ユーロ円は軟調。日銀の金融政策変更を警戒した円買いが先行したあとは、ユーロドルの下落につれた売りに押されて一時139.28円と日通し安値を更新した。なお、市場では「12月20日の安値138.81円がサポートとして機能するか注目される」との声が聞かれた。

・ロンドン株式相場は新年の振替休日のため休場となった。

・フランクフルト株式相場は反発。欧州各国の債券市場で国債利回りが総じて低下する中、株式への買いが広がった。12月独製造業PMI改定値は47.1と予想の47.4を下回ったものの、相場の反応は限られた。個別ではザランド(5.80%高)やコンチネンタル(5.57%高)、コベストロ(4.68%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(中村)
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