株式明日の戦略-2023年の大発会は大幅安スタート、25500円までで売りは止まるか
大発会1月4日の日経平均は大幅反落。終値は377円安の25716円。年末年始の米国株が弱かったほか、年始に円高が急速に進む場面があったことから大幅安スタート。寄り付きから200円超下落し、開始早々に下げ幅を400円超に広げた。25600円台に突入して昨年10月の安値に接近したところでは下げ止まった。しかし、売りが一巡した後の戻りは鈍く、次第に25700円近辺でこう着ムードが強まった。後場に入っても目立った動意はなく、大引けは前引けからほとんど水準が変わらず。300円を超える下落で取引を終えた。マザーズ指数が2.5%安、グロースコア指数が4.2%安と、新興指数の下げが大きかった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆7600億円。業種別では銀行、保険、証券・商品先物の3業種のみが上昇。一方、海運、鉱業、医薬品などが大幅安となった。まんだらけ<2652.T>が大幅高。11月の月次が好感された。反面、東京ガス<9531.T>が大幅安。米国の天然ガス生産会社を約6000億円で買収するとの観測報道が売り材料となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり213/値下がり1584。日銀が物価見通しを引き上げるとの観測が伝わったことを受けて、三菱UFJが4%を超える上昇。千葉興業銀行やコンコルディアなど地銀株にも強い動きが見られた。ハイテク株が総じて嫌われる中でソニーGが逆行高。日経記事を材料に東光高岳やエネチェンジなどEV充電器を手掛ける銘柄が賑わっており、モリテックスチールがストップ高となった。
半面、市況関連が嫌われており、川崎汽船など海運大手3社が6~7%台の下落率。INPEXや東邦チタニウムなども下げが大きかった。リスクオフ色が強まる中でも医薬品株が弱く、エーザイ、小野薬、アステラスなどが大幅安。ドル円が一時130円を割り込んだことから、三菱自動車やスズキなど自動車株が軟調となった。日立が売り気配スタートから10分近く値がつかないなど弱さが目立った。米アップルの業績悪化懸念から電子部品株が売られており、村田製作所が昨年来安値を更新した。
2023年は大幅安からのスタート。値幅は出たが開始12分までで高値と安値をつけており、パニック的な下げではなかった。安値(25661円)でも昨年10月3日の安値25621円を割り込まなかったことで、急反発も期待できそうではある。ただ、これで当面の売りが出尽くしたという雰囲気はないため、米国株が一段と崩れるようなら、日本株がそれに逆らってまで買われる展開は期待しづらい。本日米国では、12月ISM製造業景気指数が発表されるほか、昨年12月開催のFOMC議事録が公表予定。議事録で米国の金融引き締め長期化が改めて意識されるようだと、株式市場にはネガティブな影響も想定される。日経平均は昨年10月の安値を下回った場合には、昨年6月の安値25520円や心理的節目の25500円がサポートになるかが注目される。これらをあっさり下回った場合には、昨年3月の安値24681円を試しに行くことになるだろう。
東証プライムの売買代金は概算で2兆7600億円。業種別では銀行、保険、証券・商品先物の3業種のみが上昇。一方、海運、鉱業、医薬品などが大幅安となった。まんだらけ<2652.T>が大幅高。11月の月次が好感された。反面、東京ガス<9531.T>が大幅安。米国の天然ガス生産会社を約6000億円で買収するとの観測報道が売り材料となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり213/値下がり1584。日銀が物価見通しを引き上げるとの観測が伝わったことを受けて、三菱UFJが4%を超える上昇。千葉興業銀行やコンコルディアなど地銀株にも強い動きが見られた。ハイテク株が総じて嫌われる中でソニーGが逆行高。日経記事を材料に東光高岳やエネチェンジなどEV充電器を手掛ける銘柄が賑わっており、モリテックスチールがストップ高となった。
半面、市況関連が嫌われており、川崎汽船など海運大手3社が6~7%台の下落率。INPEXや東邦チタニウムなども下げが大きかった。リスクオフ色が強まる中でも医薬品株が弱く、エーザイ、小野薬、アステラスなどが大幅安。ドル円が一時130円を割り込んだことから、三菱自動車やスズキなど自動車株が軟調となった。日立が売り気配スタートから10分近く値がつかないなど弱さが目立った。米アップルの業績悪化懸念から電子部品株が売られており、村田製作所が昨年来安値を更新した。
2023年は大幅安からのスタート。値幅は出たが開始12分までで高値と安値をつけており、パニック的な下げではなかった。安値(25661円)でも昨年10月3日の安値25621円を割り込まなかったことで、急反発も期待できそうではある。ただ、これで当面の売りが出尽くしたという雰囲気はないため、米国株が一段と崩れるようなら、日本株がそれに逆らってまで買われる展開は期待しづらい。本日米国では、12月ISM製造業景気指数が発表されるほか、昨年12月開催のFOMC議事録が公表予定。議事録で米国の金融引き締め長期化が改めて意識されるようだと、株式市場にはネガティブな影響も想定される。日経平均は昨年10月の安値を下回った場合には、昨年6月の安値25520円や心理的節目の25500円がサポートになるかが注目される。これらをあっさり下回った場合には、昨年3月の安値24681円を試しに行くことになるだろう。