欧州マーケットダイジェスト・5日 株まちまち・金利上昇・ドル高

(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=133.24円(5日15時時点比△0.76円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.31円(▲0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0530ドル(▲0.0081ドル)
FTSE100種総合株価指数:7633.45(前営業日比△48.26)
ドイツ株式指数(DAX):14436.31(▲54.47)
10年物英国債利回り:3.553%(△0.062%)
10年物独国債利回り:2.316%(△0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
11月独貿易収支         108億ユーロの黒字 68億ユーロの黒字・改
12月英サービス部門PMI改定値     49.9        50.0
11月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
前月比                ▲0.9%     ▲3.0%・改
前年比                 27.1%      30.5%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。しばらくは132円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると上昇した。12月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が23.5万人増と予想の15.0万人増を上回ったことが分かると全般ドル買いが先行。その後発表された11月米貿易収支や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い結果となったこともドル買いを促し、一時134.05円まで上値を伸ばした。
 米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.7801%前後まで上昇した。

・ユーロドルは下落。しばらくは1.0600ドルを挟んだもみ合いの動きが続いていたが、良好な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。1時前に一時1.0515ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時105.27まで上昇した。

・ユーロ円は上値が重かった。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、一時141.36円と本日高値を更新した。ただ、ダウ平均が一時450ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスク回避目的の円買い・ユーロ売りが入り140.14円付近まで下押しした。

・ロンドン株式相場は3日続伸。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが優勢となった。外国為替市場でポンド安が進むと、ポンド安の恩恵を受けやすい多国籍企業を中心に買いが入り相場を押し上げた面もあった。

・フランクフルト株式相場は4日ぶりに反落。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが入ったものの、米国株の下落につれた売りが出て相場の上値を抑えた。個別ではリンデ(3.82%安)やメルク(2.60%安)、ドイツ銀行(1.97%安)などの下げが目立った。半面、ザルトリウス(2.19%高)やMTUエアロ・エンジンズ(1.18%高)などは買われた。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。


(中村)
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