欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・金利低下・ドル一転下落
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=132.10円(6日15時時点比▲2.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.53円(▲0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0637ドル(△0.0123ドル)
FTSE100種総合株価指数:7699.49(前営業日比△66.04)
ドイツ株式指数(DAX):14610.02(△173.71)
10年物英国債利回り:3.472%(▲0.081%)
10年物独国債利回り:2.210%(▲0.106%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独小売売上高
前月比 1.1% ▲2.8%
11月独製造業新規受注
前月比 ▲5.3% 0.6%・改
11月スイス小売売上高(前年比) ▲1.3% ▲2.6%・改
11月仏消費支出(前月比) 0.5% ▲2.7%・改
12月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 48.8 50.4
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲22.2 ▲22.2
12月ユーロ圏経済信頼感指数 95.8 94.0・改
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 9.2% 10.1%
12月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.2% 5.0%
11月ユーロ圏小売売上高
前月比 0.8% ▲1.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は一転下落した。前日の12月ADP全米雇用報告など、今週発表の米雇用指標が良好な内容となったことを受けて、この日も米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。22時過ぎには一時134.77円と日通し高値を更新した。
ただ、米労働省が発表した12月米雇用統計では非農業部門雇用者数は前月比22.3万人増と予想の20.0万人増を上回り、失業率は3.5%と予想の3.7%より強い内容となったものの、平均時給が前月比0.3%/前年比4.6%と予想の前月比0.4%/前年比5.0%を下回った。賃金インフレの減速が確認され、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が和らぐと、米金利の低下とともにドル売りが優勢となった。その後発表の12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回り、好況と不況の分かれ目とされる50を割り込むとドル売りが加速。2時過ぎには一時132.08円まで値を下げた。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは3.74%台から3.56%台まで低下した。
・ユーロドルは一転上昇。前日までに発表された米経済指標が軒並み良好な内容だったことから、この日もドル買いが先行した。21時過ぎには一時1.0484ドルと日通し安値を更新した。
ただ、12月米雇用統計で平均時給が予想を下回り、12月米ISM非製造業指数が低調な結果に終わると、米金利の低下とともにドル売りが活発化。3時過ぎには一時1.0640ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.97まで低下した。
なお、12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比9.2%上昇と予想の9.5%上昇を下回った一方、コア指数は前年比5.2%上昇と予想の5.1%上昇を上回った。
・ユーロ円は上値が重かった。ドル円の上昇につれた買いが先行すると、17時30分前に一時141.45円と本日高値を付けたものの、NY市場に入ると失速した。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため、一時140.30円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は4日続伸。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが先行。本日の米国株が大幅に上昇すると英株にも買いが波及し、上げ幅を広げた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が上昇したほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。
・フランクフルト株式相場は反発。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが先行したあとは、米国株高につれた買いが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(3.53%高)やリンデ(2.47%高)、インフィニオン・テクノロジーズ(2.40%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=132.10円(6日15時時点比▲2.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.53円(▲0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0637ドル(△0.0123ドル)
FTSE100種総合株価指数:7699.49(前営業日比△66.04)
ドイツ株式指数(DAX):14610.02(△173.71)
10年物英国債利回り:3.472%(▲0.081%)
10年物独国債利回り:2.210%(▲0.106%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月独小売売上高
前月比 1.1% ▲2.8%
11月独製造業新規受注
前月比 ▲5.3% 0.6%・改
11月スイス小売売上高(前年比) ▲1.3% ▲2.6%・改
11月仏消費支出(前月比) 0.5% ▲2.7%・改
12月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 48.8 50.4
12月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値)▲22.2 ▲22.2
12月ユーロ圏経済信頼感指数 95.8 94.0・改
12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
前年比 9.2% 10.1%
12月ユーロ圏HICPコア速報値
前年比 5.2% 5.0%
11月ユーロ圏小売売上高
前月比 0.8% ▲1.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は一転下落した。前日の12月ADP全米雇用報告など、今週発表の米雇用指標が良好な内容となったことを受けて、この日も米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。22時過ぎには一時134.77円と日通し高値を更新した。
ただ、米労働省が発表した12月米雇用統計では非農業部門雇用者数は前月比22.3万人増と予想の20.0万人増を上回り、失業率は3.5%と予想の3.7%より強い内容となったものの、平均時給が前月比0.3%/前年比4.6%と予想の前月比0.4%/前年比5.0%を下回った。賃金インフレの減速が確認され、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が和らぐと、米金利の低下とともにドル売りが優勢となった。その後発表の12月米ISM非製造業指数が予想を大きく下回り、好況と不況の分かれ目とされる50を割り込むとドル売りが加速。2時過ぎには一時132.08円まで値を下げた。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは3.74%台から3.56%台まで低下した。
・ユーロドルは一転上昇。前日までに発表された米経済指標が軒並み良好な内容だったことから、この日もドル買いが先行した。21時過ぎには一時1.0484ドルと日通し安値を更新した。
ただ、12月米雇用統計で平均時給が予想を下回り、12月米ISM非製造業指数が低調な結果に終わると、米金利の低下とともにドル売りが活発化。3時過ぎには一時1.0640ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.97まで低下した。
なお、12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比9.2%上昇と予想の9.5%上昇を下回った一方、コア指数は前年比5.2%上昇と予想の5.1%上昇を上回った。
・ユーロ円は上値が重かった。ドル円の上昇につれた買いが先行すると、17時30分前に一時141.45円と本日高値を付けたものの、NY市場に入ると失速した。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため、一時140.30円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は4日続伸。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが先行。本日の米国株が大幅に上昇すると英株にも買いが波及し、上げ幅を広げた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が上昇したほか、BPやシェルなどエネルギー株に買いが入った。
・フランクフルト株式相場は反発。中国の経済活動が正常化することへの期待から買いが先行したあとは、米国株高につれた買いが優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(3.53%高)やリンデ(2.47%高)、インフィニオン・テクノロジーズ(2.40%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)