12日香港株=買い先行も上値重いか、12月の米CPIを見極める

 12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ続伸スタートか。前日のNY市場でダウ平均が268米ドル高と続伸し、ハイテク株比率のナスダック総合指数は4日続伸した。日本時間の12日夜に12月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、それに先行して一段のインフレ減速を期待した買いが入った。米長期金利が低下し、高PERのハイテク株やグロース株が買われた。11日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)、テンセント(00700)、AIAグループ(01299)などが香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約90ポイント超上回って寄り付くことになる。

 もっとも、上値は重いだろう。米国のインフレ圧力を見極めたいとして積極的な売買を見送るムードが次第に強まると予想する。一方、中国本土では日本時間のきょう午前10時30分に12月の物価統計が発表される。市場予想は消費者物価指数(CPI)が1.8%上昇(前月実績は1.6%上昇)、生産者物価指数(PPI)が0.1%下落(同1.3%下落)。あすには12月の貿易統計の発表が予定されている。
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