ロンドン為替見通し=欧州通貨は対円で重く、対ドルで底堅い推移想定も、指標への反応を注視
ロンドンタイムは、昨日来の日銀政策修正への思惑による円高・ドル安地合いが続くか。欧州通貨は対円で重く、対ドルで底堅い推移が想定できる。対ドル・対円での欧州通貨の方向性は次第に一致してくると思うが、本日発表の英経済指標など、欧州の景況を示す数字の行方がそのきっかけとなる可能性はある。
ロンドン序盤発表の11月英国内総生産(GDP)について、市場は前月比-0.2%と、10月の+0.5%からマイナスヘ転じると予想している。ただ、同指標は同月時点までの経済動向の結果を示す数値と考えられ、四半期ベースのGDPほどではないが、過去の数字と見なす向きも多い。
一方、11月鉱工業生産や製造業生産指数は、結果の強弱が今後の経済動向の先行指標との見方がある。今回は鉱工業生産が前月比-0.3%(10月 ±0.0%)、製造業生産指数が-0.2%(同 +0.7%)程度の弱い結果を市場は見込んでいるが、今後の改善具合も含めて内容を注視したい。
「暖冬で恐れていたエネルギー不足が大きな問題にならず、予め政府がエネルギー問題へ財政支出で対応していたことも功を奏して、経済が底堅さを示す可能性がある」(ファンド系エコノミスト)との声も聞かれる。すぐさま改善へ向かうとは限らないが、悲観的な見方が先行していた英経済が思ったほど痛んでいないことが確認できさえすれば、まだ動意は不安定かもしれないものの、ポンドなど欧州通貨が対ドルで底堅さを維持する一方、対円で持ち直す方向へ傾いてくることも期待できる。
想定レンジ上限
・ポンドドル:1/9-12下落幅の倍返し1.2331ドル。
・ポンド円:昨日12日レンジの38.2%水準158.98円
想定レンジ下限
・ポンドドル:12日安値1.2089ドル。
・ポンド円:3日安値155.36円
(関口)
ロンドン序盤発表の11月英国内総生産(GDP)について、市場は前月比-0.2%と、10月の+0.5%からマイナスヘ転じると予想している。ただ、同指標は同月時点までの経済動向の結果を示す数値と考えられ、四半期ベースのGDPほどではないが、過去の数字と見なす向きも多い。
一方、11月鉱工業生産や製造業生産指数は、結果の強弱が今後の経済動向の先行指標との見方がある。今回は鉱工業生産が前月比-0.3%(10月 ±0.0%)、製造業生産指数が-0.2%(同 +0.7%)程度の弱い結果を市場は見込んでいるが、今後の改善具合も含めて内容を注視したい。
「暖冬で恐れていたエネルギー不足が大きな問題にならず、予め政府がエネルギー問題へ財政支出で対応していたことも功を奏して、経済が底堅さを示す可能性がある」(ファンド系エコノミスト)との声も聞かれる。すぐさま改善へ向かうとは限らないが、悲観的な見方が先行していた英経済が思ったほど痛んでいないことが確認できさえすれば、まだ動意は不安定かもしれないものの、ポンドなど欧州通貨が対ドルで底堅さを維持する一方、対円で持ち直す方向へ傾いてくることも期待できる。
想定レンジ上限
・ポンドドル:1/9-12下落幅の倍返し1.2331ドル。
・ポンド円:昨日12日レンジの38.2%水準158.98円
想定レンジ下限
・ポンドドル:12日安値1.2089ドル。
・ポンド円:3日安値155.36円
(関口)