欧州マーケットダイジェスト・17日 株まちまち・ユーロ失速・円買い戻し
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=128.24円(17日15時時点比▲0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.27円(▲1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0781ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:7851.03(前営業日比▲9.04)
ドイツ株式指数(DAX):15187.07(△53.03)
10年物英国債利回り:3.324%(▲0.060%)
10年物独国債利回り:2.091%(▲0.084%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.8% ▲0.8%
前年比 8.6% 8.6%
12月英雇用統計
失業率 4.0% 3.9%
失業保険申請件数 1.97万件 1.61万件・改
9-11月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.7%
1月独ZEW景況感指数 16.9 ▲23.3
1月ユーロ圏ZEW景況感指数 16.7 ▲23.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。1月独ZEW景況感指数が16.9と予想の▲15.0を上回り、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以来11カ月ぶりにプラス圏を回復するとユーロ買い・ドル売りが先行した。23時30分前には一時1.0869ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日に付けた昨年4月以来の高値1.0874ドルがレジスタンスとして働くと失速した。「欧州中央銀行(ECB)は2月の理事会では依然として0.50%利上げの公算が大きいものの、3月の理事会では利上げ幅を0.25%に縮小する道筋への支持が高まっている」との観測報道が伝わると、一時1.0775ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上値が重かった。米10年債利回りが3.58%台まで上昇したことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。19時30分過ぎに一時129.12円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値129.15円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。日銀の金融政策修正への思惑を背景に円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、1時過ぎには127.99円と日通し安値を更新した。
「国債の元利払いに充てる国債費の増加を受けて、財務省は足元の長期金利を加味し利払い費の見積もりに使う10年債の想定金利を1.6%に引き上げた」との報道を受けて、明日の日銀金融政策決定会合を前に、市場では「政策修正への思惑が高まった」との声が聞かれた。
・ユーロ円は一転下落。独ZEW景況感指数の大幅改善などを手掛かりに全般ユーロ買いが先行。23時30分前に一時139.62円と日通し高値を付けた。ただ、「ECB当局者は利上げペースの減速を検討し始めている」との観測報道が伝わると、一転ユーロ売りが優勢となり138.20円と日通し安値を更新した。日銀の金融政策修正への思惑も相場の重し。
・ロンドン株式相場は5日ぶりに反落。前日に2018年5月以来の高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、中国のゼロコロナ政策の撤廃や欧州の天然ガス価格の下落でインフレ見通しへの楽観的な見方が広がる中、英景気悪化への懸念が和らいでおり、下値は限定的だった。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、昨年2月以来の高値となった。中国のゼロコロナ政策の撤廃や欧州の天然ガス価格の下落でインフレ見通しへの楽観的な見方が広がる中、世界景気に対する過度に悲観的なムードが緩和。この日も株買いが続いた。個別ではポルシェ(3.09%高)やドイツポスト(2.30%高)、MTUエアロ・エンジン(2.20%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=128.24円(17日15時時点比▲0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.27円(▲1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0781ドル(▲0.0050ドル)
FTSE100種総合株価指数:7851.03(前営業日比▲9.04)
ドイツ株式指数(DAX):15187.07(△53.03)
10年物英国債利回り:3.324%(▲0.060%)
10年物独国債利回り:2.091%(▲0.084%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月独消費者物価指数(CPI)改定値
前月比 ▲0.8% ▲0.8%
前年比 8.6% 8.6%
12月英雇用統計
失業率 4.0% 3.9%
失業保険申請件数 1.97万件 1.61万件・改
9-11月英失業率(ILO方式) 3.7% 3.7%
1月独ZEW景況感指数 16.9 ▲23.3
1月ユーロ圏ZEW景況感指数 16.7 ▲23.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。1月独ZEW景況感指数が16.9と予想の▲15.0を上回り、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以来11カ月ぶりにプラス圏を回復するとユーロ買い・ドル売りが先行した。23時30分前には一時1.0869ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日に付けた昨年4月以来の高値1.0874ドルがレジスタンスとして働くと失速した。「欧州中央銀行(ECB)は2月の理事会では依然として0.50%利上げの公算が大きいものの、3月の理事会では利上げ幅を0.25%に縮小する道筋への支持が高まっている」との観測報道が伝わると、一時1.0775ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は上値が重かった。米10年債利回りが3.58%台まで上昇したことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。19時30分過ぎに一時129.12円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値129.15円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。日銀の金融政策修正への思惑を背景に円買い・ドル売りが入りやすい面もあり、1時過ぎには127.99円と日通し安値を更新した。
「国債の元利払いに充てる国債費の増加を受けて、財務省は足元の長期金利を加味し利払い費の見積もりに使う10年債の想定金利を1.6%に引き上げた」との報道を受けて、明日の日銀金融政策決定会合を前に、市場では「政策修正への思惑が高まった」との声が聞かれた。
・ユーロ円は一転下落。独ZEW景況感指数の大幅改善などを手掛かりに全般ユーロ買いが先行。23時30分前に一時139.62円と日通し高値を付けた。ただ、「ECB当局者は利上げペースの減速を検討し始めている」との観測報道が伝わると、一転ユーロ売りが優勢となり138.20円と日通し安値を更新した。日銀の金融政策修正への思惑も相場の重し。
・ロンドン株式相場は5日ぶりに反落。前日に2018年5月以来の高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、中国のゼロコロナ政策の撤廃や欧州の天然ガス価格の下落でインフレ見通しへの楽観的な見方が広がる中、英景気悪化への懸念が和らいでおり、下値は限定的だった。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、昨年2月以来の高値となった。中国のゼロコロナ政策の撤廃や欧州の天然ガス価格の下落でインフレ見通しへの楽観的な見方が広がる中、世界景気に対する過度に悲観的なムードが緩和。この日も株買いが続いた。個別ではポルシェ(3.09%高)やドイツポスト(2.30%高)、MTUエアロ・エンジン(2.20%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。
(中村)