欧州マーケットダイジェスト・19日 株安・ユーロ高・円失速
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=128.56円(19日15時時点比△0.58円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.05円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0816ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:7747.29(前営業日比▲83.41)
ドイツ株式指数(DAX):14920.36(▲261.44)
10年物英国債利回り:3.275%(▲0.039%)
10年物独国債利回り:2.065%(△0.042%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月スイス生産者輸入価格(前月比) ▲0.7% ▲0.5%
11月ユーロ圏経常収支(季調済) 136億ユーロの黒字 5億ユーロの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは上昇。クノット・オランダ中銀総裁はこの日、「0.50%の利上げを複数回計画している」「0.50%の利上げを1回に留めることはできない」と述べたほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレは高すぎる」「インフレ率を適時に目標の2%に戻すために十分な期間、制約的な領域に移行するまで政策方針を堅持する」などと発言。ECBの利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行した。19時30分過ぎには一時1.0838ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0887ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。欧米の主要株価指数が下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まったこともユーロ売り・ドル買いを誘った。1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の重しとなり、1時前には1.0784ドル付近まで下押しした。
なお、ECB理事会議事要旨(12月15日分)では「多くのメンバーが当初、政策金利を0.75%引き上げることを希望した」ことが明らかになった。また、「数名のメンバーは保有資産をより速いペースで縮小するか、償還分の再投資を完全に終了させることを希望した」とも伝わり、金融引き締めを継続する意向が強いことが示された。
・ドル円は下値が堅かった。アジア時間に一時127.76円まで売られる場面もあったが、前日の安値127.57円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、22時30分過ぎには128.81円付近まで値を上げた。米フィリー指数など、この日発表の米経済指標が概ね堅調だったことも相場を下支えした。ただ、アジア時間に付けた日通し高値128.93円を上抜けることは出来なかった。
なお、コリンズ米ボストン連銀総裁はこの日、「利上げペースをより緩やかにすることは適切」などと述べた。
・ユーロ円はユーロドルにつれた動き。ECBの利上げ継続観測を背景にユーロ買いが先行すると一時139.43円と日通し高値を付けたものの、1時前には138.52円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は3日続落。金融引き締めによる金利上昇が企業や家計に及ぼす影響が警戒される中、HSBCやバークレイズなど金融株に売りが出た。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。米景気への懸念を背景に、米国株の下落が続いていることも相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。ラガルドECB総裁はこの日、「インフレは高すぎる」「インフレ率を適時に目標の2%に戻すために十分な期間、制約的な領域に移行するまで政策方針を堅持する」などと発言。ECBの利上げ継続観測を背景に株売りが広がった。米国株の下落も独株の重し。
・欧州債券相場は下落。ECBの金融引き締め継続が再認識されると独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=128.56円(19日15時時点比△0.58円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.05円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0816ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:7747.29(前営業日比▲83.41)
ドイツ株式指数(DAX):14920.36(▲261.44)
10年物英国債利回り:3.275%(▲0.039%)
10年物独国債利回り:2.065%(△0.042%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月スイス生産者輸入価格(前月比) ▲0.7% ▲0.5%
11月ユーロ圏経常収支(季調済) 136億ユーロの黒字 5億ユーロの赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは上昇。クノット・オランダ中銀総裁はこの日、「0.50%の利上げを複数回計画している」「0.50%の利上げを1回に留めることはできない」と述べたほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレは高すぎる」「インフレ率を適時に目標の2%に戻すために十分な期間、制約的な領域に移行するまで政策方針を堅持する」などと発言。ECBの利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行した。19時30分過ぎには一時1.0838ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0887ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。欧米の主要株価指数が下落し、投資家のリスク回避姿勢が強まったこともユーロ売り・ドル買いを誘った。1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の重しとなり、1時前には1.0784ドル付近まで下押しした。
なお、ECB理事会議事要旨(12月15日分)では「多くのメンバーが当初、政策金利を0.75%引き上げることを希望した」ことが明らかになった。また、「数名のメンバーは保有資産をより速いペースで縮小するか、償還分の再投資を完全に終了させることを希望した」とも伝わり、金融引き締めを継続する意向が強いことが示された。
・ドル円は下値が堅かった。アジア時間に一時127.76円まで売られる場面もあったが、前日の安値127.57円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、22時30分過ぎには128.81円付近まで値を上げた。米フィリー指数など、この日発表の米経済指標が概ね堅調だったことも相場を下支えした。ただ、アジア時間に付けた日通し高値128.93円を上抜けることは出来なかった。
なお、コリンズ米ボストン連銀総裁はこの日、「利上げペースをより緩やかにすることは適切」などと述べた。
・ユーロ円はユーロドルにつれた動き。ECBの利上げ継続観測を背景にユーロ買いが先行すると一時139.43円と日通し高値を付けたものの、1時前には138.52円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は3日続落。金融引き締めによる金利上昇が企業や家計に及ぼす影響が警戒される中、HSBCやバークレイズなど金融株に売りが出た。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。米景気への懸念を背景に、米国株の下落が続いていることも相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は大幅に続落。ラガルドECB総裁はこの日、「インフレは高すぎる」「インフレ率を適時に目標の2%に戻すために十分な期間、制約的な領域に移行するまで政策方針を堅持する」などと発言。ECBの利上げ継続観測を背景に株売りが広がった。米国株の下落も独株の重し。
・欧州債券相場は下落。ECBの金融引き締め継続が再認識されると独国債に売りが出た。
(中村)