NY為替見通し=日銀オペの影響を見定める局面、景況指標を受けた米株の振れにも注意

 NYタイムは、日銀の5年物共通担保オペ通告を受けた円売りの持続性を見定めることになる。低水準の推移が長らく続いた円金利を支払って資金調達してきた向きが多い海外勢によるポジション調整、ヘッジやヘッジ外しの動きが交錯して神経質な上下が想定される。

 春節で中国系ほかアジア勢の動きが鈍く、欧米タイムも取引が薄くなりがち。ある程度まとまったフローが入ったところで思わぬ振れにつながるリスクに留意したい。

 そのほか、12月米景気先行指標総合指数(予想:前月比-0.7%)の発表が予定されている。11月の-1.0%に続いてマイナスになるとの見方。数字の強弱が米株の動向と連動しやすい指標の1つであるため、弱い結果で株安となった際のリスク回避的な円買い戻しにも注意が必要か。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、20日高値130.61円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、128.76円前後で相場を下支えしそうな5日移動平均線付近。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。