欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、下落

 24日の欧州外国為替市場でユーロドルは下落。20時時点では1.0863ドルと17時時点(1.0890ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。時間外取引の米10年債利回り低下を受けた欧州通貨買い・ドル売りの流れが一巡。欧州債・英債も利回りを低下させて欧州タイムの取引を再開し、欧州通貨安に転じた。ユーロドルは1.0852ドル、ポンドドルは18日以来の安値1.2302ドルまで下値を広げた。
 欧・英の1月各PMI速報値は予想比で強弱まちまちだったが、独製造業PMIが予想に反して12月を下回った。英PMIも、製造業PMIは予想を上回ったものの、サービス部門PMIが予想や前月を大きく下回ったことが足を強く引っ張り総合指数が47.8と、市場予想の49.1に反し、12月の49.0から大幅に悪化。主要なPMIの悪化も目につき、欧州通貨の上値を重くする一因となった可能性がある。

 ドル円は下落が一服。20時時点では130.14円と17時時点(129.83円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。対欧州通貨などのドル反発が支援となり、ドル円もドル高方向へ戻した。一時130.39円前後へ持ち直した。

 ユーロ円は戻りが鈍い。20時時点では141.38円と、17時時点(141.38円)と比べて横ばいだった。下落が先行したドル円へ連れ安となる流れは一巡したものの、対ドルでの欧州通貨安もあって下振れ。ユーロ円は一時141.26円と、昨日の欧州タイム押し目に並ぶ水準まで下落。ポンド円は昨日安値160.37円を下抜け、160.17円まで売りが加速した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:129.73円 - 130.73円
ユーロドル:1.0852ドル - 1.0898ドル
ユーロ円:141.26円 - 142.08円

(関口)
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