欧州マーケットダイジェスト・25日 株安・円高・カナダドル安
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=129.61円(25日15時時点比▲0.83円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.27円(▲0.87円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0899ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:7744.87(前営業日比▲12.49)
ドイツ株式指数(DAX):15081.64(▲11.47)
10年物英国債利回り:3.243%(▲0.034%)
10年物独国債利回り:2.158%(△0.003%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独Ifo企業景況感指数 90.2 88.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下値が堅かった。欧州株安を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが先行すると、20時30分前に一時1.0857ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0835ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りも入りやすく、24時過ぎには一時1.0924ドルと日通し高値を付けた。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「政策金利はさらに上昇する必要がある」「3月以降に金利をさらに引き上げる必要があっても驚かない」と述べたほか、バスレ・スロベニア中銀総裁は「今後2回の会合での0.50%利上げは適切」などと発言。マクルーフ・アイルランド中銀総裁も今後2回の会合で0.50%の利上げを支持すると表明した。
・ドル円は軟調だった。米10年債利回りが3.41%台まで低下したことなどを手掛かりに円買い・ドル売りが先行。24時過ぎには一時129.27円と本日安値を更新した。欧米株安を背景にリスク回避目的の円買い・ドル売りも入った。
米10年債利回りが上昇に転じると下げ渋る場面もあったが、買い戻しの勢いは長続きしなかった。
・ユーロ円は頭が重かった。アジア市場では一時142.30円まで上昇する場面もあったが、欧州市場に入ると一転下落した。欧州株安を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入り一時140.76円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて141.44円付近まで下げ渋った。ユーロドルの上昇につれた買いが相場を下支えした。
・カナダドルは全面安。米ドルでは一時1.3428カナダドル、対ユーロでは1.4643カナダドル、対円では96.35円まで値を下げた。
カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の4.25%から4.50%に引き上げることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明ではコア・インフレ率がピークに達したことを示唆し、今後の政策運営については「経済が見通し通りに進展するようなら、これまでの累積的な利上げ効果を見極めるため、政策金利を現在の水準で維持すると予想する」との認識を示した。BOCの利上げ休止観測が高まると、カナダドルを売る動きが広がった。
・ロンドン株式相場は続落。日本株が上昇した流れを引き継いで買いが先行したものの、英景気悪化への警戒感は根強く徐々に売りに押された。BPやシェルなどエネルギー株が下げたほか、セイジ・グループなどハイテク関連株が売られた。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅続落。前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、次第に売りが優勢となった。ただ、引けにかけては買い戻しが入ったため下げ幅を縮めた。個別ではフレゼニウス(2.74%安)やフレゼニウス・メディカル・ケア(2.16%安)、アディダス(1.83%安)などの下げが目立った。半面、ダイムラー・トラック(2.80%高)やRWE(1.45%高)などが買われた。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=129.61円(25日15時時点比▲0.83円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.27円(▲0.87円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0899ドル(△0.0002ドル)
FTSE100種総合株価指数:7744.87(前営業日比▲12.49)
ドイツ株式指数(DAX):15081.64(▲11.47)
10年物英国債利回り:3.243%(▲0.034%)
10年物独国債利回り:2.158%(△0.003%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月独Ifo企業景況感指数 90.2 88.6
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは下値が堅かった。欧州株安を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが先行すると、20時30分前に一時1.0857ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0835ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りも入りやすく、24時過ぎには一時1.0924ドルと日通し高値を付けた。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「政策金利はさらに上昇する必要がある」「3月以降に金利をさらに引き上げる必要があっても驚かない」と述べたほか、バスレ・スロベニア中銀総裁は「今後2回の会合での0.50%利上げは適切」などと発言。マクルーフ・アイルランド中銀総裁も今後2回の会合で0.50%の利上げを支持すると表明した。
・ドル円は軟調だった。米10年債利回りが3.41%台まで低下したことなどを手掛かりに円買い・ドル売りが先行。24時過ぎには一時129.27円と本日安値を更新した。欧米株安を背景にリスク回避目的の円買い・ドル売りも入った。
米10年債利回りが上昇に転じると下げ渋る場面もあったが、買い戻しの勢いは長続きしなかった。
・ユーロ円は頭が重かった。アジア市場では一時142.30円まで上昇する場面もあったが、欧州市場に入ると一転下落した。欧州株安を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入り一時140.76円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて141.44円付近まで下げ渋った。ユーロドルの上昇につれた買いが相場を下支えした。
・カナダドルは全面安。米ドルでは一時1.3428カナダドル、対ユーロでは1.4643カナダドル、対円では96.35円まで値を下げた。
カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の4.25%から4.50%に引き上げることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明ではコア・インフレ率がピークに達したことを示唆し、今後の政策運営については「経済が見通し通りに進展するようなら、これまでの累積的な利上げ効果を見極めるため、政策金利を現在の水準で維持すると予想する」との認識を示した。BOCの利上げ休止観測が高まると、カナダドルを売る動きが広がった。
・ロンドン株式相場は続落。日本株が上昇した流れを引き継いで買いが先行したものの、英景気悪化への警戒感は根強く徐々に売りに押された。BPやシェルなどエネルギー株が下げたほか、セイジ・グループなどハイテク関連株が売られた。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株は買われた。
・フランクフルト株式相場は小幅続落。前日終値付近でのもみ合いが続いていたが、次第に売りが優勢となった。ただ、引けにかけては買い戻しが入ったため下げ幅を縮めた。個別ではフレゼニウス(2.74%安)やフレゼニウス・メディカル・ケア(2.16%安)、アディダス(1.83%安)などの下げが目立った。半面、ダイムラー・トラック(2.80%高)やRWE(1.45%高)などが買われた。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが出た。
(中村)