欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利上昇・ユーロ安
(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=129.91円(27日15時時点比▲0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.17円(▲0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0866ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7765.15(前営業日比△4.04)
ドイツ株式指数(DAX):15150.03(△17.18)
10年物英国債利回り:3.323%(△0.006%)
10年物独国債利回り:2.239%(△0.023%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏消費者信頼感指数 80 81・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0895ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0900ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。前日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0929ドルもレジスタンスとして意識された。
NY市場に入ると、12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが市場予想通り前年比4.4%上昇となり、米インフレの減速が確認されたものの、ドル売りでの反応は一時的だった。米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが次第に強まり、前日の安値1.0851ドルを下抜けて一時1.0838ドルまで値を下げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ドル円は伸び悩み。日銀の5年物の共通担保資金供給オペ実施を受けて買い戻しが進んだアジア市場の流れを引き継いで始まった。欧州勢参入直後には一時130.27円と日通し高値を更新した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止に向けた議論を始めるとの観測を背景に円買い・ドル売りが入ると、徐々に上値が重くなった。米物価指標を受けて米インフレの減速が確認されると一時129.56円付近まで下押しした。
もっとも、アジア時間に付けた日通し安値129.50円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て130.07円付近まで持ち直す場面があった。
なお、米PCEの結果について市場では「FRBが2月と3月にそれぞれ0.25%の利上げを決定したあとは、利上げ停止する可能性がある」との声が聞かれた一方、「FRBの利上げペース減速を裏打ちする格好となったが、利上げ休止を議論するには十分でない可能性が高い」との指摘があった。
・ユーロ円はじり安。日本時間夕刻に一時141.58円付近まで値を上げたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると、前日の安値140.87円を下抜けて一時140.82円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われ、相場を下支えした。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株も値上がりした。ただ、相場は前日終値を挟んで大きな方向感は出なかった。来週の英中銀金融政策委員会(MPC)を前に様子見ムードも強く、積極的な売買は手控えられた。
・フランクフルト株式相場は小幅続伸。来週予定されている欧米の金融イベントを控えて、相場は方向感が出なかった。個別ではフレゼニウス・メディカル・ケア(3.87%高)やハイデルベルグセメント(2.70%高)、コンチネンタル(2.54%高)が買われた半面、ザルトリウス(3.48%安)やエアバス(3.36%安)が売られた。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが続いた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=129.91円(27日15時時点比▲0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.17円(▲0.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0866ドル(▲0.0007ドル)
FTSE100種総合株価指数:7765.15(前営業日比△4.04)
ドイツ株式指数(DAX):15150.03(△17.18)
10年物英国債利回り:3.323%(△0.006%)
10年物独国債利回り:2.239%(△0.023%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月仏消費者信頼感指数 80 81・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0895ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0900ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。前日に付けた約9カ月ぶりの高値1.0929ドルもレジスタンスとして意識された。
NY市場に入ると、12月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが市場予想通り前年比4.4%上昇となり、米インフレの減速が確認されたものの、ドル売りでの反応は一時的だった。米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが次第に強まり、前日の安値1.0851ドルを下抜けて一時1.0838ドルまで値を下げた。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された」との声も聞かれた。
・ドル円は伸び悩み。日銀の5年物の共通担保資金供給オペ実施を受けて買い戻しが進んだアジア市場の流れを引き継いで始まった。欧州勢参入直後には一時130.27円と日通し高値を更新した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止に向けた議論を始めるとの観測を背景に円買い・ドル売りが入ると、徐々に上値が重くなった。米物価指標を受けて米インフレの減速が確認されると一時129.56円付近まで下押しした。
もっとも、アジア時間に付けた日通し安値129.50円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て130.07円付近まで持ち直す場面があった。
なお、米PCEの結果について市場では「FRBが2月と3月にそれぞれ0.25%の利上げを決定したあとは、利上げ停止する可能性がある」との声が聞かれた一方、「FRBの利上げペース減速を裏打ちする格好となったが、利上げ休止を議論するには十分でない可能性が高い」との指摘があった。
・ユーロ円はじり安。日本時間夕刻に一時141.58円付近まで値を上げたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると、前日の安値140.87円を下抜けて一時140.82円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われ、相場を下支えした。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株も値上がりした。ただ、相場は前日終値を挟んで大きな方向感は出なかった。来週の英中銀金融政策委員会(MPC)を前に様子見ムードも強く、積極的な売買は手控えられた。
・フランクフルト株式相場は小幅続伸。来週予定されている欧米の金融イベントを控えて、相場は方向感が出なかった。個別ではフレゼニウス・メディカル・ケア(3.87%高)やハイデルベルグセメント(2.70%高)、コンチネンタル(2.54%高)が買われた半面、ザルトリウス(3.48%安)やエアバス(3.36%安)が売られた。
・欧州債券相場は下落。ECBが大幅な利上げを継続するとの観測は根強く、独国債には売りが続いた。
(中村)